シャネル メンズ香水6選!デキる男の香水選び術とは?

ワンランク上を目指す、デキる男の共通点―――。
それは、ありのままの自分を受け入れ、愛し、更に高みへと導く「理想像」を持っていること。

そこで今回は、誰もが一度は憧れる「シャネル香水」にフォーカスし、それらが描く「男性像」にスポットライトを当てました。

セクシーなアーティスト系から、爽やか好青年、危険なダークヒーローまで、魅力は様々。
己を鼓舞する「男の香り」を見つけて、志と共に纏ってみてください。

シャネル アリュール オム


『シャネル アリュール オム』
* Chanel Allure Pour Homme *
香調:オリエンタル・ウッディ <メンズ>

セクシーなアーティスト系。
トップ・ミドル・ラストといったピラミッド型の調香でなく、「フレッシュ」「センシュアル」「スパイシー」「ウッディー」の4つに分類された香りのノートが、纏う人に応じて様々な順序や表情で立ち現れる、革新的な香水です。

1999年発表 * 調香師 Jacques Polge

<フレッシュ> マンダリン・オレンジの爽やかで甘いシトラス感があふれ出し、ベルガモットが柔らかなフルーティー・アロマティックなニュアンスを、コリアンダーがスッと鼻に抜けるオレンジ風味のスパイシー感を絡めます。

<センシュアル> ヴェネズエラ産トンカビーンの、バニラに桜の葉や杏仁を加えたような芳ばしい甘さが流れ出し、ラブダナム(シスタス)がレザー(革)とアンバーを混ぜたような、バルサミック(樹脂)調の温かな甘さを重ねます。

<ウッディー> アトラス山脈産シダーの、クリーミーな甘みの中に爽やかなスパイシー感の溶け込んだ情熱的な木の香りがゆったりと広がり、ベチバーが芯のある土っぽいウッディー感で、力強さとドライなニュアンスを加えます。

<スパイシー> マダガスカル産ブラックペッパーの、キリリと締まったホットなスパイシー感が爽快に広がります。


*清潔感あふれる、甘く温かな、シトラス&ウッディー&ムスキーバニラの香り。

セクシーでエレガント。

バニラやムスクを思わせるクリーミーな甘い香りを、マスキュリンな樹木やスパイスで繊細かつ複雑な香りへと高めた、大人の色気が漂う香水です。

柑橘も良く効いているのですが、酸味は控えめで、何ともつかない優しいフルーティー感がその主軸に。
全体にはそれぞれのノートと共に、ほのかなフローラル感が常に漂っており、つけている間中、心地よい清潔感に包まれることができます。

明るい印象のフレッシュな香りなので、初めて本格的な香水をまとうという方や、オリエンタル系や甘めの香りに初挑戦するという方にもおすすめ。

オフィスはもちろん、デートやカジュアルな休日でも大活躍の、「周りと差がつく、センスあふれる大人の香り」です。

どんなイメージ?

アーティスティックで才覚溢れる、セクシーな大人のイメージ。

ALLUREはフランス語で「魅惑」の意で、付ける人や気温等によって香り方が変化する調香は、「個性こそ魅力である」という哲学に基づいたもの。

モダンとクラシックの良さを巧みに取り入れ、解釈し、新たな独自のスタイルを創り上げたこの香水の魅力は、まさにそんな「魅惑的な革新」自体に深く刻み込まれており、その精神は、香りをまとう者全ての「進化を求める心」にそっと寄り添い、勇気を与えてくれるパワーをも内包しています。

ハングリー精神を洗練された甘いバルサミックで包み込み、シトラスでフレッシュな勢いをつけた、「唯一無二の特別な男」を印象付ける、「自分だけの香り方」をするこの香水は、インスピレーションを欲し、常に変化の中にありたいと願う、アーティスティックな男性像にぴったり。

『自分の魅力』や『自分だけの何か』を確立したい時期にもオススメの、個性的な香水アート作品です。

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[持続性] ★★★★☆ [拡散性] ★★☆☆
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム

シャネル エゴイスト プラチナム


『シャネル エゴイスト プラチナム 』
* Chanel Egoiste Platinum *
香調:ウッディ・フローラル・ムスク <メンズ>

シャープでスパイシー。
ラベンダーを中心とした、清潔感あふれる香りです。

1993年発表 * 調香師 Jacques Polge

<トップ> ラベンダーのクリーンでアロマティックな香りがあふれ出し、ローズマリーがスッと鼻に抜けるような鋭利なハーバル感を絡める。そこに、パラグアイ産プチグレイン(ビターオレンジの葉から採れる精油)がグリーンでウッディーな柑橘のニュアンスを、コリアンダーがオレンジ風味のスパイシー感を大胆に巻き付け勢いを出し、プラムが淡いフルーティー感で全体に柔らかさを出します。

<ミドル> コーカサス産クラリセージの、レザーとラベンダーを混ぜてほんのり甘さを足したようなドライな香りが広がり、レユニオン産バーボン・ゼラニウムが薔薇にレモンの風味を加えたような、華やかなハーバル感を立ち上げる。そこに、ガルバナムが硬質で苦みのあるグリーン感を、ジャスミンが青みのあるフローラル感を、シナモンが温かみのあるビター・スウィート感を絡めます。

<ラスト> ベチバーのスモーキーで力強いウッディー感がゆったりと流れだし、オークモスが森の地面のような苔むした苦みを、シダー(針葉樹ミックス)がほのかな甘みとスパイシー感を絡める。そこに、サンダルウッド(白檀)がクリーミーで落ち着いたオリエンタル感を、アンバーとラブダナム(シスタス)が熱っぽくてバルサミックな深みを、ムスクが淡いパウダリー感を重ねます。


*爽やかなラベンダー&ローズマリーの香りが、華やかでドライなゼラニウム&クラリセージへと高まり、ゆっくりと、セクシーで甘いウッディー調へ落ち着きます。

爽やかでクラシカルな、万人受けするハーブ&ウッディー香水。
ラベンダーとゼラニウムがかなり効いており、清潔感にあふれつつも、華やかなセクシーさを感じられます。

トップからミドルにかけては、シャープでスパイシー、ドライな質感ですが、ラストノートに向かうにつれ、クリーミーで柔らかい印象へと変化します。
全体的にそこはかとない温かみがあり、爽やかさと優しさ、色気のバランスが絶妙です。


若々しく溌剌とし、同時に深みや落ち着き、上品さをも兼ね備えたパーフェクトな香りなので、オフィスはもちろん、デートやフォーマルな場にもぴったり。

男らしさと清潔感にあふれ、女性ウケ抜群はもちろん、上司や部下、同僚、取引先の人など、関係を問わず好感を得られやすい、パーフェクトに優秀な香水です。

どんなイメージ?

清廉潔白で実直。
爽やかな好青年をイメージさせる、洒落た香りです。

好青年といっても決して人畜無害系ではなく、統率力のある、自然と周囲に人が集まるタイプ。


「エゴイスト(自己中心的)」を突き詰めれば、核にあるのは、まず他者と自己との境を明確に認識しているということ。

そういった視点で「エゴイスト」の振る舞いを定義するならば、単なる「ジコチュウ」といったものとは遥かに性質の異なる、「自分を中心に据えた、他者や世界との関わり方」が浮かび上がってきます。

磁石のように他者を引きつけ、ときに斥ける。
「ぶれない軸」を心に抱き、周囲を巻き込んで台風の目になる―――。

台風の中心は、雲一つない、風すら吹かぬ穏やかな晴れ間が広がっていますが、その実は、周囲から激しく押し寄せる熱帯低気圧の風の中で、必然的に釣り合う遠心力と気圧傾度力によって生じた、緊張をはらんだ空間。

太陽の熱を食べた水の粒が空気を膨張させ、上昇気流を起こし、グルグルと螺旋状に渦を描きながら、天へと昇っていく――それが、台風の正体です。


ラベンダーの静けさは、台風の目の青空。
押し寄せる風は、冷ややかなローズマリー。

周囲を取り巻くエネルギーは華やかなゼラニウムで、その緊張感はクラリセージ。
上昇してゆく力強さは、ドライなウッディーノート。

―――周りを巻き込んで成長してゆきたい人や、「風」を感じたい人、台風の目のように物事の中心であろうとする人に似合う、パワフルな香りです。

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[持続性] ★★★★★ [拡散性] ★★★☆
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム

ブルー ドゥ シャネル


『シャネル ブルー ドゥ シャネル(EDP)』
* Chanel Bleu de Chanel Eau de Parfum *
香調:ウッディ・アロマティック <メンズ>

微熱シトラス&不透明ウッディー。
「光と影」を巧みに操った、男前の王道をゆく香りです。

2014年発表 * 調香師 Jacques Polge

<トップ> グレープフルーツの澄み切った苦味と酸味があふれ出し、レモンがキリリと締まった硬質なシトラス感で輝きを添える。そこに、ミントが涼やかなグリーン感を、ピンクペッパー(ポワブルロゼ)が薔薇の香りの上澄みを掬ったような、軽やかな華やかさを重ねます。

<ミドル> ベチバーとシダーの力強いウッディー感がスモーキーに広がり、ジンジャー(生姜)がシャープで熱っぽいスパイシー感を、ナツメグが甘くほろ苦いオリエンタル感を絡める。そして、それらの暗く温かな香りの絨毯から浮かび上がるように、ジャスミンが青みのあるセクシーな華やかさを立ち上げます。

<ラスト> アンバーの不透明でコク深い、高貴な甘い香りがとろけ出し、インセンス(お香)が静かでミステリアスな樹脂ニュアンスを巻き付ける。そこに、サンダルウッド(白檀)がクリーミーな、ラブダナム(シスタス)がレザー調の重みのあるウッディー感でダーク&セクシーな雰囲気を深め、パチョリがハーバル・グリーンなスパイシー感で知的なアクセントをつけます。


*シトラスの硬質な輝きが、熱っぽくスモーキーなスパイス&フローラルへと高まり、不透明な甘さに包まれながら、暗いウッディー感に飲み込まれていきます。


思慮深く、温かい。
豊かな人間性を感じさせる、ロマンに満ちた香りです。

明度や質感に関するセンスが抜群で、その魔術的な魅力は、さながらレンブラントの絵画のよう。

トップの煌めくシトラスや、薄暗がりから浮かび上がる、救いの手に似たジャスミンの「光」。
そしてミドル以降の不透明なウッディーは、たくさんの色を塗り重ねて「闇」を表現した、油彩画の温かな混沌を思わせます。


香り自体を簡潔に表すと、「グレープフルーツ&ウッディー」。

それがお香やアンバーといった、香水らしい複雑さと共に香るため、「シトラス系だけど軽くない香水」をお探しの方や、「カッコイイ洒落た香水が欲しいけど、奇抜な匂いは求めていない」という方に最適。

オフィスに馴染むカッチリとした構成ながらも、その垢抜けた表情はカジュアルなシーンでもはまり、「そこはかとなく上品」な印象を常に醸し出してくれます。


また、「ブル― ドゥ シャネル」には「トワレ(EDT)」バージョン(【柑橘】グレープフルーツの香りのメンズ&レディース香水10選にて紹介しています)と「パルファム(EDP)」バージョンがあり、この「パルファム(EDP)」版は、オリジナルのEDT版にアンバーを新たにブレンドしたアレンジ作品です。

どちらも良く似た香りなのですが、2つを比べると本作EDP版は、EDT版のシトラスやフローラルの明度を僅かに落として、ラストをグッとダークに決めた、より深みのある、成熟味を増した香りに仕上がっています。

トワレ版でも持続性や香りの強さは抜群なので、「シトラス重視」や「明るい方がいい」という場合はトワレを。「酸っぱいのは苦手」という方や、アンバーがお好きな方、「光と影のコントラストを楽しみたい」という方には、パルファム版をオススメします。

どんなイメージ?

男も女も憧れる、人間的にも優れた「王道の男前」。
頭も性格も完璧で、思慮深くありつつも、やる時はやる。

「この人には勝てないなあ。」と素直に負けを認めてしまうような、嫌味のない、酸いも甘いも噛み分けた確固とした「自分」を持っている人―――、そんなイメージを抱く香りです。


なかなかにハードルの高いイメージ像をあげてしまいましたが、この香りが持つ「深み」は、そんな「自分を見つめ、受け入れ、より良い存在になろうとする“ひたむきさ”」にあると思います。

自分と向き合いたい人や、毎日が緊張の連続の人に贈りたい香り。

また、体臭との馴染みの良さも抜群で、シトラスやスパイスが汗ばんだ肌の匂いも爽やかな印象に演出してくれるため、「肌につけて香らせる」という香水ならではの付け心地や機能性を求める方にも最高の逸品。

心の温かさや情熱、更には内面の葛藤までをも美しく彩る、一人の人間を芸術へ昇華させようと試みるような、まとう人を真摯に想って調香された、懐の深い、哲学的な香水でもあります。

付けていると安心できる、とても落ち着いた香りなので、「頑張る自分をサポートして欲しい」という時にもおすすめ。

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[持続性] ★★★★★ [拡散性] ★★☆☆
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム

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シャネル プール ムッシュウ


『シャネル プール ムッシュウ』
* Chanel Pour Monsieur (EDT) *
香調:シプレ <メンズ>

シプレ系の名香。
洗練された、紳士のためのウッディ&シトラスです。

1955年発表 * 調香師 Henri Robert

<トップ> シチリア産レモンの爽やかな香りがアロマティックに広がり、チュニジア産ネロリ(ビターオレンジの花から採れる製油)がシトラス風味の清らかなフローラル感を、パラグアイ産プチグレイン(オレンジ・ビターの葉と枝からとれる精油)がサッパリとした明るいウッディー感とグリーン感を絡めます。

<ミドル> スリランカ産カルダモンの清涼感あふれる樹脂ニュアンスの甘さに、マダガスカル産ホワイトペッパーがキリリと締まった明るい辛味を、コリアンダーがオレンジ風味のスッと抜けるようなスパイシー感を重ねる。それらのバランスの良いソフト・スパイシーな香りに更に、バジルがフレッシュで快活なグリーン感を、ジンジャーがキラキラとした情熱的な温かさを添えます。

<ラスト> オークモスの微かに苦い、静かで苔むした香りがゆったりと広がり、レユニオン産ヴェチヴァーが土っぽい乾いたウッディー感を、ヴァージニア産セダー(針葉樹系ミックス)が甘さの中にスパイシー感の混じった、エネルギッシュな樹木の香りを重ねます。


*グリーンで華やかなシトラスの香りが、バランスの良い明るいスパイシー感へと高まり、柔らかなパウダリー感をまといながら、静かな森の香りへと落ち着きます。

清潔感と大人の余裕に満ちた、完成度の高いシプレ調の香水。
クラシカルな格調高さを保ちつつも、現代的な軽やかさも同時に兼ね備えた、タイムレスに洗練された逸品です。

トップはシトラス(柑橘)を軸に調えられていますが、爽やかな風味が主で酸味はあまりなく、ネロリの華やかさやプチグレインのグリーン感が印象的に広がります。

ミドル以降はどことないパウダリー感がスパイシーなニュアンスを程よく緩和しており、清潔感も抜群。

ラストのオークモス等は少し暗めに香りますが、ダーティーな暗さとは異なり、たとえば残照の曖昧な光に満たされた高い空のような、またはラジオのボリュームを絞るように明度を段々と下げてゆくような、淡く柔らかな「ダーク・ニュアンス」です。

1955年発表のシプレ香水というと、なかなか手を出しにくいオールドな雰囲気を想像しがちですが、その実シャネルらしいスタイリッシュさが際立っており、また、シトラスの軽やかさが大変モダンなため、ぜひ「シプレ系は初めて」という方や若い方にも挑戦していただきたい、「間違いのない、由緒正しきシプレ香水」でもあります。

どんなイメージ?

自分の軸をしっかりと持ち、大地に根を張り大きく枝葉を伸ばしつつも、その木陰で他者を休ませてあげるような、優しさと力強さを併せ持った紳士のイメージです。

スパイシーな面を持ちつつも、其れを剥き出しにはせず、穏やかに、余裕たっぷりに世界を歩いてゆく―――、そんな生き方や理想を託すのにぴったりな、明るく落ち着いた香りです。


世界を信頼し、自分に期待する。
自分を信じると同時に、他者をも信じる強さを持っている。

どんな困難にも揺るがない前向きなパワーと、自信に満ちあふれた知的な男性像を想い描かせる香水です。


20代後半以降の、「変化が欲しい」方や、「もっと大人の魅力を探求したい」方におすすめ。
オフィスはもちろん、改まった席でも品良くまとまり、デートで付ければ頼りがいや男の威厳をアピールできます。

オールシーズンに使える爽やかなシプレ香水なので、まずはウエストにワンプッシュ、さらっとスーツに合わせてみて下さい。
「意外にイケル大人の俺」を再発見できることと思います。

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[持続性] ★★★☆☆ [拡散性] ★★☆☆
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム

エゴイスト


『シャネル エゴイスト』
* Chanel Egoiste *
香調:ウッディ・スパイシー <メンズ>

優雅で官能的。
シナモンが効いた、男気溢れる薔薇&白檀香水です。

1990年発表 * 調香師 Jacques Polge

<トップ> コーカサス産コリアンダーを始めとするハーブミックスノートの、爽快で雄々しいスパイシー感に包まれて、シチリア産マンダリンがほのかな酸味と甘みを輝かせます。

<ミドル> シナモンの温かなビター・スウィート感が弾ける中、オリエンタル・ローズが優雅でセクシーな華やかさを大胆に膨らませる。そして、それらの熱っぽく蕩けた赤い香りに、カーネーションがピリリとしたスパイシーな甘みを添えて、胸を刺すような鮮やかな瞬間を描き出します。

<ラスト> ニューカレドニア産サンダルウッド(白檀)の高貴で荘厳なウッディー感が滑らかに広がり、レユニオン産バニラが静謐で澄んだ甘さを絡める。そして、セーシェル産アンブレットシード(ムスクマロウ)が、ムスクよりも微かに硬質な淡いパウダリー感で、全体を艶やかに包み込みます。


*スパイシーな柑橘主軸のハーバル感が、高まるシナモン&ローズの熱情に咽せ、ゆっくりと緊張を解きながら、濃厚なサンダルウッドの香りへと流れ出してゆきます。


薔薇とシナモンと白檀が、それぞれの魅力を存分に振りまく、パワフルでド派手な香り。

動から静へ。
スモーキーからクリーミーへ。

熱がじわじわとスパイスを飲み込み、そのチリチリと胸が焼けるような攻撃性を甘く融解させる、夏の一番暑い日の夕暮れに似た、ミドルからラストへの香りの移り変わり。

とりわけ、白檀の全てを覆い尽くすような密度の高い圧倒的なウッディー感が、甘く、しめやかに絡みつくあたりが、最高に官能的。

古典的ながらも、調香の妙がシャネルらしい風格と贅沢さを醸し出す、満足度の高い一本です。

メンズ薔薇香水としても、白檀香水としても、優秀。
シナモンが良い具合に色気を添えており、スパイシー系香水の入門にも最適。

とても完成度の高い香水です。

どんなイメージ?

義理人情に厚い、男気溢れる「超絶セクシーイケメン」な印象。
ラテンの血が流れているかのような、情熱的で官能的な雄々しさにあふれています。

それぞれの素材が大胆に香るところや、熱っぽいところ、スパイシーなところは、それ自体が生き方や描く男性像と深く結びついており、共感できる方には、とことん「自分の香り」に感じられます。

また、クリエイティブな職業の方や、我が道を行きたいといった系統の気性に合う、自由で自信に満ちあふれた性質も持ち合わせています。


スパイスの表現は男性的ですが、基本は華やかで柔らかい香りなので、彼氏のワイシャツが彼女を優しく包むように、女性にもすんなりと似合います。

そのため、「カップルで香水をシェアしたい!」というときにも、オススメの一本です。

我が道をがむしゃらに歩みたいときや、自信が欲しい時に。
心をそっと包み込んで、芯からポカポカ温めてくれる、人情深い香りです。

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[持続性] ★★★☆☆ [拡散性] ★★☆☆
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム

シャネル アンテウス


『シャネル アンテウス』
* Chanel Antaeus *
香調:ウッディ・シプレ <メンズ>

スモーキーでアニマリック。
ダークヒーローを思わせる、繊細でミステリアスな香りです。

1981年発表 * 調香師 Jacques Polge

<トップ> シトラスノートの心地よい酸味と苦みが弾け、コーカサス産クラリセージがレザーを思わせるセクシーなハーバル感を、エストレル産ミルラ(没薬)がスパイシーで甘い、スモーキーな樹脂の香りを重ねます。

<ミドル> アルプス産ラベンダーの清潔感あふれる爽やかな香りに包まれて、ジャスミンが石鹸を思わせる、繊細なグリーン調のフローラル感を漂わせます。

<ラスト> エステレル産ラブダナム(シスタス)のレザーやアンバーを混ぜ溶かしたような、バルサミックで不透明な香りが力強く立ち上がり、フランス産ビーズワックスが深みのある穏やかなアニマル感を絡める。そこに更に、インドネシア産パチュリがスパイシーなグリーン調のハーブの香りを重ねます。


*スモーキーなクラリセージ&ミルラの香りが、柔らかなラベンダー&ジャスミンへと揺蕩い、ゆっくりと、アニマリックなラブダナム&パチョリへ溶けてゆきます。


95種類以上の成分を調合した、繊細なレザー&ウッディー調。

スプレーした瞬間は、たじろぐほど極度に男らしいシトラス&ハーブ系の香り。
そこにスモーキーでエロティックなレザー調の匂いが絡み出し、ふと気づくと、驚くほど優しいフローラルが広がる――、まるで仮面の下から甘い素顔が覗くような、魅惑的な香りの変化が特徴です。

ミドルの『ジャスミン』はフローラル系ですが女性的な雰囲気とはほど遠く、香りにあまり関心のない人が言うところの「フェロモンっぽい」や「高級石鹸っぽい」といった、綺麗で曖昧な印象に香ります。

ラストは再びトーンを下げて、雄々しさ全開。パチョリのスパイシーさが、アンバーを始めとするミステリアスなオリエンタル系の要素を絶妙にライトアップし、心地良い清潔感と、高貴な色気を醸し出しています。

アニマリックな雰囲気が強いのですが、安価な香水にありがちな単純でゴムっぽい合成レザーの香りとは全く異なる、セージやシスタス等の「ハーブ由来の繊細な、レザーを思わせる独特の香り」が効いています。

そのため、ダーティーというよりもエレガントな印象。
これまでにレザー系の香りを試して、あまり合わなかったという方にこそ知ってほしい、とても綺麗なレザー調香水です。

どんなイメージ?

この香りの描く男性像のキーワードは、「成熟、強さ、優しさ」。

20代は血気盛んで手の付けられなかった男性が、痛みを理解し始めるような、愛を与えたがり始めるような、まさに「大人の男」といった趣きの、落ち着いた香りです。

複雑で、ミステリアスで、セクシー。
全体的にダークですが、泥まみれの暗さではなく、新月の夜のような、優雅で退廃的な暗さ。

清潔感にあふれ、シャネルらしい上品さや気高さをも兼ね備えた、名香といって良い程に完成された香りなので、オフィスやデートはもちろん、フォーマルなシーンにもばっちりです。


名前の由来

Antaeus(アンタイオス)は、ギリシャ神話に登場する、好戦的な巨人。

大地の女神ガイアと海神ポセイドンの息子で、母なる大地に身体のどこかが触れている限り、地面から無限に「力」が供給されるため、不死身。ゆえに無敵。

特に武術に秀でているわけでないにも関わらず、道行く旅人に次々と決闘を申し込み―――、どんなに強い相手であろうと、その無尽蔵のパワーでもって、どれだけ殴られ地に叩きつけられようとも何度も起き上がり、復活し、ついには相手を粘り負かし命を奪うのだという、並々ならぬ根性とパワーに満ちた巨人です。

しかし、そんなアンタイオスにも弱点が。
それは彼の力の源である「大地」に触れることができなければ、体力は回復しないという、実にシンプルなもの。

そのため、ある日通りかかった旅人にいつもの様に戦いを挑むのですが、挑まれた者―――英雄ヘラクレスに、長時間の格闘の末その弱点を見抜かれてしまい、身体を空中に持ち上げられ、二度と地に接触することの叶わぬまま絞め殺されてしまった―――、という、ギリシア神話の中でも特に強くて危うい、ラスボス的な存在として描かれています。


ポイントは、「無尽蔵のパワー」や「粘り負かす」といった圧倒的な力を持つ一方で、そのあまりにも脆い、儚さすら感じさせる「弱点」を内包しているというところ。
女心をくすぐる、ダークヒーロー的な魅力が満載です。

人と被らない、特別な香水が欲しい方におすすめ。
強さと脆さが妖しくせめぎ合う、パワー崇拝的で、ゾクゾクするほど官能的な香りです。

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[持続性] ★★★★★ [拡散性] ★★★★
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム

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