除虫菊香水?クリスチャン・ディオール ディオリッシモ

明るいグリーンが、清楚なすずらんへと高まり、サラリと軽やかなジャコウに落ち着く、爽やかグリーン・フローラルの傑作。

「クリスチャン・ディオール ディオリッシモ」は清潔感あふれる、すずらん名香です。

名香特集第9弾の今回は、その完成度の高さとタイムレスな魅力をとことんレビュー!
プワゾンのイメージとは全く異なる、ディオールの楚々とした香りの扱いの上手さをお楽しみください。

diorissimo
クリスチャン ディオール ディオリシモ
香調:フローラル <女性用>

トップノート「草原に吹き渡る風の香り」

ベルガモットのアロマティックな苦みと酸味のシトラス感がゆったりと広がり、グリーンリーフが清々しい草や葉の青さを絡めます。

*明るいグリーンの香り

シトラス感はあまり強くなく、バランスの良い、取り立てて特徴のないグリーンが広がります。
いやみがなく、ひたすら心地よい爽やかさを楽しめます。

ミドルノート「大草原に咲くスズランをパチリと写真でとったような、ナチュラルな香り」

リリー・オブ・ザ・ヴァレイ(すずらん)の清潔感あふれるグリーンニュアンスの華やかさがあふれだし、ライラック(むらさきはしどい)がピーポーレン(ミツバチ花粉)にも似た涼やかな甘さを、ジャスミンが草の葉のようなセンシュアルなグリーン感を絡める。そして、リリー(ゆり)が光沢のあるスパイシー感で、ボロニアが滑らかで明るいニュアンスで香りに奥行きを出し、イランイランがバナナトーンの濃厚な甘さを、アマリリスがフルーティーなジューシー感を、ローズマリーがスッと鼻に抜けるようなクリーンなハーバル感を添えて、全体の質感を調えます。

*さっぱりしたスズランの香り

多くのグリーン・フローラルを掛け合わせて細かなニュアンスを調えた、スッキリとしたジャスミン系すずらんです。
具体的には、ジャスミンメインの香水よりもインドールという成分が抑えられている分、ジャスミン特有のアニマル感が目立たず、より明るく楚々とした印象に仕上がっています。

すずらんの咲く風景をそのまま切り取ったような、大変バランスの良い香りです。

ラストノート「魅惑のあったかウッディー」

シベ(ジャコウ)のふんわりと発光するような温かさがゆったりと広がり、サンダルウッド(白檀)が優しくミルキーなウッディー感(木の香り)を絡めます。

*優しいウッディー(木々)の香り

軽いのにどこか後をひく、魅惑的なラストノート。
甘さは控えめ。サンダルウッドのふわふわとしたオリエンタル感を、ジャコウが独特の気配感で温めています。

トップ、ミドルの軽やかさを上手く引き継いだ、特徴的ながらも優しいトーンのラストノート。

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こんな方におすすめ&香りについて

* ナチュラル系すずらんの香水を探している
* さっぱりとしたグリーン系フローラルを求めている
* 軽い付け心地の、明るく楚々とした香水が欲しい
* 清潔感のある香りが好き
* 重くないのに存在感のあるラストノートが好き
* バランス感重視の、澄んだ香りに興味津々

⇒大草原に咲くすずらん

明るいグリーンが、清楚なすずらんへと高まり、軽やかなジャコウに落ち着きます。

この香水が長く世界中で評価されている理由は、まず第一に、すずらんの持つ楚々とした魅力を最大限に引き出しているところ。

他には、トップからラストまでのまとまりが大変よく、また全体を通して軽やかなトーンなのに、ほのかにアニマリックな要素(といっても直接的なアニマル感じゃないところがミソ)が上手く人懐っこいニュアンスを添えており、媚びてないのに愛想のよい、その実に爽やかで明るい印象があげられるでしょう。

日本では「除虫菊(蚊取り線香の匂い)みたい」といった感想がみられるほど、スッキリ感や涼やかさに重きを置いた香水です。

個人的な意見としては、除虫菊みたいという表現は、特別除虫菊に似ているといった理由からではなく、単に「甘くないグリーン系のすっきりとした香り」が、除虫菊や虫スプレーを嗅ぎなれていて、かつ苦みを強く感じやすい人が言葉足らずに「グリーンの香りだ」と言っているだけのように思います。

野菜嫌いな子供の多くがピーマンの名前を上げますが、それは「苦い野菜の象徴」であるだけで、ピーマンの風味自体に文句を言っているわけではないのと同系統の話。

なので、「すずらんじゃなくて除虫菊の香りなの?」といった心配は無用です。

一つ補足するとすれば、この香水に限らずグリーン系全般にいえることですが、特に甘さ控えめでラストも軽く作られているものは香りの揮発性が高く感じられやすいので、手首のように香りが拡散しやすい場所は避け、ウエストなど服に隠れる位置につけて布越しに香らせるようにすると、かなり柔らかい印象になります。

ハーバル系のスッキリした香りや酸味の強い香りも同じなので、「虫スプレーのようにツンとくる感じ」がしてしまうと感じる香水は、ぜひ低めの位置から布越しに香らせるようにしてみてください。

この香水の付け方のポイント

拡散性(香りの広がり)や持続性(香りの持ち)は程よいですが上記の理由から、ウエストや太もも、パンツスタイルならば膝裏や足首につけると、グリーングリーンし過ぎず優しく香らせることができます。

香りの成分&いろいろ

<トップノート> ベルガモット, グリーンリーフ
<ミドルノート> リリー・オブ・ザ・ヴァレイ, ライラック, ジャスミン, リリー, ボロニア, イランイラン, アマリリス, ローズマリー
<ラストノート> シベ, サンダルウッド

1956年発表, 調香師 Edmond Roudnitska
* Diorissimo Christian Dior *

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[持続性] ★★★☆☆ [拡散性] ★★☆☆
[TPO] 春・夏・秋 / デイタイム・ナイトタイム

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