ブラック・カラントとライラックが、優しいムスクの甘さに溶けていく、元気いっぱいの香水。
オランダのキッズ・ファッションブランド、オイリリーのフレグランス・ラインの中でも異彩を放つ、「オイリリー ブルースパークル」は、ウォータリーでノスタルジックな香り。
「子供の幸せな一日」を大人が優しく描いたような、切なくなるフレグランスです。
オイリリー ブルースパークル
香調:フローラル・フルーティー <レディース>
もくじ
トップノート「健康的で家庭的な、フルーツの朝食」
アマルフィ・レモンのキリリとした酸味に、フレッシュなピーチが柔らかく絡む。そして、レッド・アップルがフルーティーなでんぷん風味で奥行きを出し、独特な癖のあるブラック・カラントがピリッとしたアクセントを添えます。
*パンチの効いた、ジューシーで美味しいフルーティーな香り。ブラック・カラントの刺激的な風味と、アップルのモッタリとしたフルーツ感が絶妙です。
フルーティー・ノートにありがちなペタペタとした甘酸っぱさはなく、レモンとブラック・カラントのスッと鼻に抜ける酸味と、アップルの柔らかいジューシーさが爽やかな香りです。
食べやすいようにカットされた、新鮮なフルーツのような感じ。
ミドルノート「草原で転げまわって遊ぶ」
ライラックの涼やかなグリーン感を、ロータスの露っぽいフローラルが瑞々しくで包む。その淡いフローラル感を、ウォーター・ノートがフレッシュでアクアティックに広げ、マリーゴールドが厚みと深みを出します。
*スパイシーで快活なカーネーションと、バイオレット・リーフのメタリックな香りがアクセントです。
辛みのある、清々しいアクアティック・ノート。
ライラックのグリーン・フローラルを、丁寧に瑞々しくした香り。メンズやユニセックス香水のようなスパイシーさを、ちょっと感じます。
草原で無邪気に転げまわってるような香り。
ラストノート「お家に帰りたくなる」
ミルキーなサンダルウッドと、ぬくぬくしたアンバーの奏でる優しいウッディ感を、ムスクが甘いパウダリーさで広げます。
*柔らかくて甘い、ウッディーの香りです。
ミドルのメタリックなアクアティック感が、優しく霞んでいくような感じが素敵。
日が傾きはじめ、お家が恋しくなる時間の気持ちのような香り。
こんな方におすすめ&香りについて
* フレッシュでアクアテッィクな香りが好き
* 無垢で清潔なフルーツの香りを探している
* ブラック・カラントが好き
* 明るく元気な気持ちになりたい
* 辛味のあるウォータリーな香りを探している
フレッシュさと瑞々しさが魅力の、アクアティック・フルーティーです。
子供向けとして発表されたフレグランスですが、子供自身が喜ぶ甘くて楽しい香りというよりも、大人が思い描く「幸せな子供時代の一日」のようなどこかノスタルジックな香り。
ボトルは繊細でイノセンスな草花のイラストと、シルバー・ブルーの色調がとても素敵。それを赤いストラップで締めていて、星とハートーのチャームがぶら下がっています。キュンとするような、淡い記憶のようなルックスです。
トップのフルーティーさも、ミドルのアクアテッィクさも、どちらもほんのりスパイシー。香りの情景にダイブするのではなく、遠くから眺めているような、フレッシュだけれど距離感を感じる香りです。
香りの成分&いろいろ
<トップノート> アマルフィ・レモン, ピーチ, ブラック・カラント, レッド・アップル
<ミドルノート> カーネーション, マリーゴールド, ロータス, ウォーター・ノート, ライラック, バイオレット・リーフ
<ラストノート> ムスク, サンダルウッド, アンバー
2008年発表
ボトルの繊細な美しさに惹かれて手にした香りでした。
子供向けなはずなのに、他のポップなボトルとは一線を画す、ノスタルジックなシルバーブルーに彩られたスッキリとしたシルエット。
そして、そのボトルのイメージにぴったりの淡く繊細な、風景のような香り。
まろく儚げに揺れる思い出の中の、優しい「幸せな一日」が胸に蘇って、あたたかな気持ちになります。
ピュアな幸せに包まれたいときに、手が伸びる香りです^^