チョコレートの香りの香水7選

お菓子のような甘い香りが魅力の、グルマン香水。
その中から今回は、チョコレートを強く感じられるものを集めました。

ココアの原料ともなるカカオの、ほろ苦くアロマティックな香りは癒し効果も抜群!
チョコ好きにはたまらないフレグランス達です^^

ティエリーミュグレー エンジェル(濃厚キャラメル&チョコ)

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ティエリー・ミュグレー エンジェル
* Thierry Mugler Angel *
香調:オリエンタル・バニラ <レディース>

濃密で繊細、独特の世界観で不動の人気を誇るグルマン香水の代表格。
チョコとキャラメル、バニラを中心とした深みのある香りです。洋菓子屋さんに足を踏み入れた瞬間のような、甘く複雑なハーモニーが魅力。

1992年発表 * 調香師 Olivier Cresp, Yves de Chirin

<トップ> メロンとマンダリン・オレンジのジューシーな香りが立ち上り、ココナッツがミルキーなトロピカルさでまろみを出す。
そしてジャスミンのグリーンな爽やかに、ベルガモットがアロマティックな苦味を、カッシアがシナモンのようなスパイシーさを加え、コットン・キャンディーがピュアな甘さで全体を包み込みます。

<ミドル> ハニー(蜂蜜)の濃縮された自然の香りがとろけだし、ピーチとアプリコットのふわふわとしたフルーティー感に、プルーンとブラック・ベリー、レッド・ベリーがキュートな甘酸っぱさを添える。
そこにジャスミンとリリー・オブ・ザ・ヴァレイ(すずらん)が淡いグリーン感を、ローズが華やかさを加え、オーキッド(蘭)がパウダリーな甘さで香りをまとめ上げます。

<ラスト> ダーク・チョコレートのアロマティックなほろ苦さを、キャラメルがクリーミーに広げる。
そこにトンカ・ビーンが繊細な芳ばしさを、バニラが華やかな甘さを加え、パチョリがオリエンタルなスパイシーさで香りを元気付けます。そして屋台骨のように、温かなアンバーとムスクの濃厚なパウダリー感が力強く漂います。


*トロピカル・スムージーのようなジューシーなフルーティー感が、はちみつの野生的な甘さにとろけ、厚みのあるチョコレートとキャラメルが全体を強く支えています。

パチョリのスパイシーさがスッキリとしたアクセントになっており、オリエンタルなニュアンスをより一層強めています。

秋冬のデイタイム、ナイトタイムにぴったりのフェミニン系。繊細で濃厚な甘い香りなので、ウエストや太もも、膝裏などにつけるとフンワリ香ります。

ディメーター チョコレートチップクッキー(ふっくら芳ばしい香り)

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ディメーター チョコレートチップクッキー
* Demeter Fragrance Chocolate Chip Cookie *
香調:オリエンタル・バニラ<レディース>

箱を開けた瞬間の、ふんわりとしたチョコチップ・クッキーの香り。
なめらかなチョコレートと、あっさりとしたナッツの香りが魅力です。

<シングル> メキシカン・チョコレートの香り高いカカオ感を、ホワイト・チョコレートがクリーミーに広げる。そこにバニラが華やかさを、シュガーがピュアな甘みを添える。そして、ウィート(小麦)のふっくらとした穀物の温かみと、ウォールナッツのオイリーなウッディ感が、柔らかでナッティーな深みを出します。

*カカオのしっかりとしたチョコ感が、クッキー生地のなんとも美味しそうな香りに包まれています。本物のクッキーであったらカリッとした歯ざわりが楽しめるのでしょう、芳ばしいクルミの滑らかなナッツ感がとてもリアル。

秋冬のデイタイムにぴったりの、まさにチョコチップ・クッキーな香りです。

イル プロフーモ ショコラ(オリエンタルなスパイシー系)

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イル プロフーモ ショコラ
* Il Profvmo Chocolat *
香調:オリエンタル・バニラ <ユニセックス>

甘さ控えめの、スパイシーでセンシュアルな香り。
バニラの華やかさに支えられた、濃厚なカカオが魅力です。

<トップ> タンジェリンの甘い柑橘の香りを、ガルバナムがビターなグリーン感で引き締める。それをスパイシーなナツメグが甘く、ソフトなサンダル・ウッドがミルキーに繰り広げる、深いオリエンタル感が全体を包み込みます。

<ミドル> プルーンの甘酸っぱいフルーティに彩られ、スパイシーでビターなカカオの香りが広がる。それをグリーンなジャスミンとロマンチックなローズが華やかに支えます。

<ラスト> バニラの華やかな甘さがまろやかに香ります。


*「麗しい」という言葉が似合うシアーなオリエンタル・ノートが、華やかなカカオへと溶け、ラストは澄んだバニラが残ります。

ちょっとドキドキしちゃうような香りの展開。ストリップでも見てるような心地。やらしい意味じゃなくて情緒的な意味で、一枚一枚、纏っているものを脱ぎ落としていくような危うい感じ。

珍しいユニセックスのグルマン香水で、甘過ぎない、けれども大変にムーディー。秋冬のデイタイム、ナイトタイムにぴったりの、温かでスパイシーな香りです。

パコラバンヌ ブラックエクセス(粋なローズ&クランベリー)

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パコラバンヌ ブラック エクセス フォーハー
* Paco Rabanne Black XS for Her *
香調:フローラル・フルーティー <レディース>

ローズの華やかさにカカオが出会った、クールでフェミニンな香り。
クランベリーのキュートな甘酸っぱさが素敵です。

2007年発表 * 調香師 Emilie (Bevierre) Coppermann, Mark Buxton

<トップ> クランベリーの鮮やかな酸味に、ピンク・ペッパーがモダンなローズのニュアンスを、タマリンドがビターな甘酸っぱさを添えます。

<ミドル> ブラック・バイオレットの土っぽいパウダリー感に支えられ、カカオがスパイシーに香り立つ。そこにローズが絡みつき、華やかなフェミニンを演出します。

<ラスト> パチョリのハーバルなスパイシーさをバニラが甘く彩り、マッソイアがミルキーなウッディー感で深みを出します。


*クランベリーのキュートな甘酸っぱさが、カカオ香り立つローズへと移り、ラストはリッチなウッディー感に包まれます。

クールでエネルギッシュ。媚びないエレガントさが魅力のユニークな香水。チョコとローズという異次元な素材を見事にまとめ上げた、モダンでアーティスティックな香りです。

テクニカルに苦みや華やかさをコントロールする、全体をヴェールのように包む淡いパウダリー感。トップからミドル、ラストに至るまで大切にされた一貫して明るいスパイシーなニュアンスが、甘いのにスッキリした、不思議な爽やかさと調香の妙を楽しませてくれます。

リアーナ レベル(挑発的なコーヒーチョコ)

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リアーナ レベル バイ リアーナ
* Rihanna Rebelle *
香調:フローラル・フルーティー・グルマン <レディース>

バルバドス出身の米R&B歌手、リアーナとのコラボ香水。
彼女のもつ、センシュアルな温かみと挑発的なスタイルが表現されたような香りです。
カカオとコーヒーの繰り広げる、スパイシーなほろ苦さが魅力。

2012年発表 * 調香師 Marypierre Julien, Caroline Sabas

<トップ> ストロベリーのピュアな甘さにプルーンが瑞々しく絡んだ、クラシカルなフルーティー感がふんわり広がり、ジンジャーがシャープなスパイシーさで香りを温めます。

<ミドル> カカオの深いビター感が滑らかに溢れ出し、ヘリオトロープがナッティな淡い甘さを、オーキッド(蘭)がクリーンなパウダリー感でまろみを出します。

<ラスト> コーヒーのほろ苦い香りが芳ばしく立ち上り、パチョリがハーバルなスパイシーさを絡める。それをアンバーが濃厚なアニマルソースで支え、ムスクがセンシュアルな甘さで深みを出します。


*ジンジャーに温められたクラシカル・フルーティー・ノートが濃厚なチョコレートへと溶け出し、香りが深まるかのように、ビター・スウィートなコーヒーが気だるく漂います。

以前ローリングストーン誌のリアーナの記事の見出しにあった「Queen of Pain」という表現が、まさに彼女のイメージにぴったりだったためとても印象に残っていたのですが、この香りはまさに、そんな「Queen of Pain」なセクシュアリティに溢れています。

チョコというユニークな素材をテーマにしつつ、ストロベリーとコーヒーといったポピュラリティーに富んだエッセンスを混ぜ合わせた、何とも心憎いチョイス。S&Mの曲を香りにしたら、きっとこんな感じ。
秋冬のデイタイム、ナイトタイムに映える、ビター・スウィートな香りです。

アリス&ピーター ファンシーチョコ(爽快なフルーティーチョコ)

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アリス アンド ピーター ファンシー チョコ
* Alice & Peter Fancy Choco *
香調:フローラル・フルーティー・グルマン <レディース>

フレッシュでエアリーな、甘さ控えめのチョコレートの香り。
パイナップルのトロピカルな甘さと、ミントの爽快感が魅力です。

2012年発表

<トップ> オレンジとピーチがジューシに広がり、トロピカルなパイナップルとアロマティックなレモンが爽やかな酸味を添える。
そして、ライムがシャープなエアリー感を、ミントが涼しいグリーン感で香りを引き締めます。

<ミドル> アプリコットのふわふわとしたフルーティー感を、ピーチとパイナップルがフレッシュに彩り、ライラックがミツバチ花粉のような涼やかな質感を、フリージアが爽快でペッパーなグリーン感で立ち上ります。

<ラスト> アンバーの温かな深みに支えられ、ダーク・チョコレートがほろりとした質感で香る。そこにバニラが華やかさを、トンカ・ビーンが芳ばしいビター・スウィートを添え、ムスクがパウダリーな甘さで奥行きを出します。


*ミントが香るフレッシュなフルーツ・カクテルが、爽やかなフローラルへと解れ、ラストはチョコレートのほろ苦さに包まれます。

パイナップルのトロピカルな甘さと、ミントのスッと抜けるハーバル感。それを支えるように香る、ビター・スウィートなダーク・チョコレート。まさにボトルの模しているような、フルーツ・フィリングのチョコ・カップケーキといった感じ。

オール・シーズンのデイ・タイムに活躍する、爽快なフルーティー・グルマンの香りです。

イルプロフーモ ショコラフレ(大人のヨモギ&チョコ)

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イル プロフーモ ショコラ フレ
* Il Profvmo Chocolat Frais *
香調:フローラル・フルーティー・グルマン <レディース>

有名な薬草酒「アブサン」にも使用されているニガヨモギが心地よい、大人の香り。
高級チョコレートのような、淡いフルーティー感が魅力です。

<トップ> ワームウッド(ニガヨモギ)のビターなグリーン感がアロマティックに広がり、グラニー・スミス・アップルがフレッシュさを、アーモンド・ブロッサムがソフトな甘みを添えます。

<ミドル> カカオがなめらかに香り立ち、ピーチがジューシーさを、スター・フルーツがトロピカルな酸味を、ポメグラネート(ざくろ)がぴりっとしたフルーティーさを添えます。

<ラスト> アーモンドを淡くしたようなヘリオトロープの香りが柔らかく広がり、バニラが華やかな甘さを、ウッディー・ノートが深い落ち着きで全体をまとめ上げます。


*ニガヨモギの哲学的なビター・グリーンが、酸味の利いたカカオへと溶け込み、通奏低音を奏でるようにウッディー感が分厚く漂います。

セクシー系とは異なった、知的なアダルティーさを感じる香水。
和装にもいけそうなくらいの渋いテイストが魅力で、こういう創作和菓子があったら、毎日食べたいです。ヨモギとチョコ好きにはたまらない。
オール・シーズンのデイタイム、ナイトタイムに活躍する、しっとり落ち着いた香りです。

     

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