香水をつけたいけど、何から始めていいか分からない…!
そんな香水初心者さんから、毎日香水をつけていらっしゃる方まで、
日頃のちょっとした疑問を解消し、もっと自由に香りを楽しんでいただけるよう、香水を使う上での実用的なアドバイスをまとめました。
おおらかな気持ちで楽しんでいただければ、幸いです。
もくじ
- 1 香水はキツイ? の嘘・ホント
- 2 香水のつけ方(基本編)
- 3 香水のつけ方(ミニボトル編)
- 4 香水のつけ方(応用編)
- 5 練り香水(ソリッドパフューム)のつけ方
- 6 ハッカ油(ミントオイル)の使い方
- 7 香水の選び方についてのアドバイス
- 8 ざっくり香りの特徴を分類
- 9 TPOについて
- 10 男性ウケ・女性ウケ・モテ香水・異性向け香水
- 11 似合う香り・似合わない香り
- 12 一般的に「石鹸(ソープ)ぽい」「お風呂あがり」と呼ばれる香り
- 13 万人受けしやすい香り
- 14 注意したい香り
- 15 若い子の香り?年配向けの香り?
- 16 香水を付け過ぎたとき・付けた香りが気に入らないときの対処法
- 17 香水の保管方法
- 18 EDTとEDPについて
- 19 あとがき
香水はキツイ? の嘘・ホント
よく、香り付き柔軟剤やシャンプーが、「香水よりほのかに香る」と宣伝していますよね。
でもそれって、大きな誤解です。
なぜなら香水は、「肌に直接つけて、体臭と馴染ませる」ことで本領を発揮するものであり、また、様々な香調があり、つける場所はもちろん、付ける量も自分で調節できるため、濃く香らせることはもちろん、柔軟剤よりもはるかに「ほのかに」香らせることもできるからです。
また、髪などの顔まわり(=鼻に近い)場所や、服(=全身から香ってしまう上、空気と直接触れているため、香りの拡散性が高い)は、どんなに薄い香りであっても、周囲へのアタックが強く、鼻につきやすい性質を持っています。
シャンプーの香りが強めでも許されやすいのは、「みんなが知っている」香りで、「シャンプーだから」という互いの意識からではないかと、私は思います。
香水ほど自由なフレグランス製品は、他にありません。
そのため、「香水は香りがキツイ…?」などの間違ったイメージに惑わされずに、ほど良く香らせるための正しい付け方を覚え、自由に香りを選び、楽しんでください。
また、香りは人や環境への依存が大きいため、いくら完成度の高い香水であっても、「香水自体の香り」だけを楽しむのではなく、実際に使用する際には、体臭と混じったときの、「香水をつけている自分の香り」を意識して、選び、量やつけ方をコーディネートすると素敵です。
香水のつけ方(基本編)
香水はトワレ、コロン、パルファムなど、濃度によって分類されていますが、
実際につけたり嗅いだりするときには、それぞれの香水によって、香りの濃さや重さは千差万別で、香調によって、キツく感じやすいものもあれば、優しく感じるものもあります。
そのため、基本的には、スプレー式のものなら、ウエストに1プッシュ。
濃いめだったり、拡散性が高い(香りが広がりやすい)ものや、個性的なもの(香り自体のアタックが強いもの)は、太ももや膝裏、足首に1プッシュ。
香りが本当に薄く、香調自体も軽いものは、肘や手首の内側に半プッシュ~1プッシュ、つけるのがおすすめ。
いずれも様子をみながら(嗅ぎながら)、加減してみてください。
男性は、女性よりも体温が高い(筋肉による発熱量が多い)ため、香りが温められて強く香ってしまいがちです。
そのため、ウエストでもおへそより低い位置や、膝裏、足首など、下半身を中心につけるようにしましょう。
特に甘めの香水やレディース香水を使用する際には、想定よりも重く香りがちなので、量や位置は「物足りないかな?」と感じるくらいがベストです。
男女共に香水をつける上で重要なのは、
「香りは温められることにより、下から上へ立ち昇る」、という基本的な性質です。
「その香水の歩く広告塔」になるのではなく、「自分の印象をちょっとだけ演出してくれるプラスアルファ」という意識でつけるようにすると、上手に選び、適度に香らせることができるようになります。
また、香水は素肌につけて、完全に液体が乾いてから服を着るようにすると、一番きれいに香りが変化します。
香水のつけ方(ミニボトル編)
ミニボトルや一部の香水などで、スプレー式ボトルでないものの場合は、蓋をあけて、ボトルの口に清潔な指の腹をあてて、指先に液体をとり、付けたい場所に指をもっていくか、蓋の裏側についたものを直接肌につけるのが一般的。
雑菌がボトルに入りやすいのが難点ですが、短期間で使い切るのであれば、手軽です。この場合は、指先につける→肌にのせる、を2,3回繰り返すぐらいが適量です。
また、ミニボトルは口が小さいため、瓶を逆さまにして(表面張力により液体がこぼれることはない)、瓶の底を軽くポンッと叩いて一滴だけ出す、という方法もありますが、一気に逆さまにしないとこぼれるうえ、そもそも瓶の構造上不可能なもの、または空気が入ってしまったりなど、うまく表面張力がはたらかないものも多数あるので、おすすめしません。
私は、アトマイザーに詰め替えてしまうのが、一番楽で、使いやすいのでオススメです。
100均でもガラス製でスプレー式のものが販売されているので、気軽に移し替えて使うことができます。
香水のつけ方(応用編)
基本的に、ウエストにつけるメリットは、服に隠れる位置のため、香りが強く広がりすぎないこと。
汗をかきにくい部位のため、汗と香水が混ざってしまうことによる、予期せぬ嬉しくない香りの変化を起こさないこと。
鼻から適度に遠く、座るときも、対面する相手に香りが近くなりすぎないことです。
(膝裏や足首の場合は、座ったときの足の位置に配慮が必要なことも。また、電車や車など、足元から温風が噴出してくる場所や季節は、避けた方がベターです。)
また、ウエストまわりは程よく体温で温まるため、香水本来の意図した香りが立ちやすいことも、おすすめする理由です。
逆に、手首が基本的にNGなのは、良く動かす部位のため、香りが周囲に広がりやすいことと、食事やデスクワーク時など、顔に近い場所で強く香ってしまうことにより、自分はもちろん、周囲の人も気分が悪くなりやすいためです。
首筋や耳うら、胸元は、常に自分にも周囲の人にも鼻に近い場所で香るため、非常に酔いやすい傾向にあります。
そのため、よほど柔らかく、軽い香りのもの以外は、あまりおすすめしない場所です。
また、光に当たると香りが変質したり、含まれる成分により、肌が炎症を起こしてしまうこともあるので、
露出した部位につけるのは避けましょう。
映画等で手首にこすりつけて首筋へ、などのシーンがありますが、あれはあくまで「美女の演出」です。
艶っぽい仕草ですが、かなりキツく香るので、それこそ寝室ぐらいでしかおすすめしません。
また、香りは分子ですので、擦ると香りの成分が壊れ、変質してしまうので、
できるだけ擦らないようにしましょう。
肘の内側は、香りを選んだり、自分で嗅いで楽しみたい、というときに特におすすめの場所です。
手を下ろしているときはウエストと同じ高さのため、鼻と適度な距離を保つことができ、かつ必要なときには、腕を鼻にもっていけば、香りを直に嗅げるところがポイント。
利き手でない方の片腕に半プッシュ~1プッシュしてそのまま乾かすか、乾く前にもう片方の腕と軽く合わせて香りを移し、両腕から香らせる方法の2タイプ。
ゆったりとした服のとき等、ウエストにつけると首元から上がってくる香りに酔ってしまう、というときにも試してみてほしい場所です。
髪は、ロングの人が、ウエスト等につけた香りを毛先にほんのり移す程度なら、鼻から遠いためアリですが、香りが拡散しやすいため、注意が必要です。
個人的には無香料のシャンプーや整髪料をお使いのロングの方なら、髪はタバコや生活臭などの妙な匂いがつきやすため、第二の場所として、おすすめの使用場所です。
ただし、直接髪につけると、香水に含まれるアルコール分で髪が傷んでしまうのと、強く香り過ぎるため、肌のつけたい場所につけて、乾いてからそっと其処へ毛先を滑らせるくらいがベターです。
スカートの裾など服につける場合は、香りが広がりやすいため、これも注意が必要。
また、ベースノートというか、特に合成香料は独特の香りが長く繊維に残りやすいため、頻繁に洗う服であれば、量や香調に注意すればアリですが、
コートをはじめ、なかなか洗濯できない服は避けた方が良いです。
また、服によっては(色の薄いものは特に)、香水に含まれている成分や色素により布が変色してしまうこともあるため、あまりつけるメリットがありません。
空中に散布してくぐる、という方法が一部のメディアで報じられていますが、全くの意味不明な方法です。
なぜ頭から香りを被るのか。なぜそんな無駄が多くMOTTAINAIことをするのか・・・。
「可愛い少女のウキウキお出かけ準備的な演出」には素敵ですが、あんまりにも不可解で理解に苦しみます。おすすめしません。
いろいろ書きましたが、基本は3つ。
1. ウエストから下半身を中心に、
2. 汗をかきにくく、体温の高い場所(太い血管が通っている場所)を選び、
3. 量を加減する。
これであなたも、ふんわり香る人になれます。
練り香水(ソリッドパフューム)のつけ方
シングルノートで、シンプルな香りが特徴の練り香水(固形香水・ソリッドパフューム)。
オイルやワックスに香料を溶かし固めたもののため、揮発性が低く、軽い使用感が魅力です。私的には、日本の和をテーマにしたものは特に、香水とはまた違った、新たなフレグランス製品としての魅力を感じさせてくれるので、とても好きです。
使い方は簡単。
基本的には「軽い香りの香水」と同じように、ウエスト、手首、肘の内側など、お好きな場所に塗ります。
容器にそのまま入っているので、指かスパチュラ(化粧品用のへら)等ですくって、使います。
香りのもちは1~2時間くらいと短く、何よりも手の甲などにつけても全然OKなくらい柔らかい香りが多いので、あと1時間で食事orシャワーなんだけど、ちょっとリフレッシュしたい、というときにも大変便利です。
ハッカ油(ミントオイル)の使い方
薄荷(ミント)の抽出液で、香水ではなくアロマオイルなのですが、手軽に使えてとても大好きなのでご紹介します。
ミントオイルの用途は本当に多岐にわたり、お風呂に入れたりタオルにつけて汗臭さを抑えたり、うすめて天然虫よけスプレーにしたり、食品グレードのものならば飲み物に入れたり等、もう、どんな使い方しても素晴らしく効果を発揮してくれるのですが、私がぜひ試してほしい使い方は、
集中したいとき、頭痛がするとき、気分が落ち込むときに、額やこめかみ、眉間に塗ってマッサージする! です。
とても、とても、爽快で気持ち良いのです。
喉や鼻にトラブルがあるときには、耳の下から扁桃腺、気管にそって、優しく塗り広げます。
片頭痛なら頭皮をマッサージ、腱鞘炎なら患部をマッサージ。
ミントのスッキリとした爽やかな香りにメントールの清涼感が合わさって、不思議なほど、気持ちと神経を落ち着けてくれます。
香水の選び方についてのアドバイス
お好きなものを、どれでも!
と言いたいところですが、種類が多すぎて迷ってしまいますよね。
基本的にはまず、
「フローラル(花)」「フルーティー(果物)」「シトラス(柑橘)」「グルマン(お菓子)」「マリン(海)」「シプレ(オークモス(苔)にパチュリや柑橘類を加えた、渋さのある都会的な香り)」
などの大まかな香りの傾向をしぼって、その中から、好きなブランドやネーミング、ボトルなどを手掛かりにイメージを固めていくと良いです。
ネーミングやボトルは、それぞれの香りのコンセプトやイメージに合うよう、気合い入れて趣向を凝らしてあるため、選ぶ良い手掛かりになってくれます。
実店舗でいくつか試香して、気に入った香りをメモし、香調などを調べていくと、ご自身の香りの好みが見えてくると思います。
好きな香りの花やフルーツがある場合は、その香りがメインに含まれている香水を探すと、満足のいく香りに出会えることが多いです。
私的には、ブランドごとに(ブランド・イメージ的なものも含めて)、香りに一定の方向性や傾向があるため、お好きなブランドがある場合は、まずブランドでしぼって、その中から選ぶのも良いと思います。
香りに特別強いこだわりがない場合は、香調にはこだわらず、
「ブランド+実際に嗅いでみた印象」で気に入ったものを選ぶのも、長く満足できる香水と出会える方法の1つのようです。
体調や気分によっても香りの好みや感じ方は変わるものなので、1つの香水に決め打ちせず、
系統の違う2,3個の香水を使い分けるorローテーションするようにすると、1つの香りに鼻が慣れ過ぎないため、いつまでも飽きずに使い続けることができます。
まずは、毎日使いたいと思える、デイタイム向きの爽やかな香りを1つと、デートタイムやナイトタイムに使いたい、甘めの香りを1つ選ぶのがおすすめ。
香水に慣れてくると、色んな選び方をすることもできるようになりますが、
まずは、「自分の好きな香り」が、あなたにとって「一番良い香り」です。
誰が何と言おうと、自信をもって大丈夫です。
ざっくり香りの特徴を分類
香りのメインに用いられることの多い、代表的な花やフルーツの特徴です。
ロマンチック、エレガンスな印象を与える花の香り
⇒バラが王道。他にはガーデニアやマグノリアなど、とても華やかなもの。
キュートな印象を与える香り
⇒甘酸っぱい系が王道。果物ならベリー系(いちごやラズベリーなど)、花ならピオニーなど。
セクシーな印象を与える香り
⇒イランイランやジャスミンなど、催淫効果があるとされるもの。チューベローズなどのクリーミー系のもの。
陽気でハッピーな印象を与える香り
⇒トロピカル系が最強。パイナップルやグァバ、マンゴー、ココナッツなど。
落ち着いた印象を与える香り
⇒アイリス(あやめ)やバイオレット(すみれ)、ムスクなど、パウダリー系の質感のもの。ウッディー系のもの。
健康的で爽やかな印象を与える香り
⇒グリーン系。葉っぱ系でモダンなのはアイヴィー、癒し系なら紅茶。花ならスズランやライラック。ハーブならローズマリーやラベンダーなど。
快活な印象を与える香り
⇒柑橘系やスパイシーなもの。グレープフルーツや、カーネーション、フリージア(浅黄水仙)など。
ウォータリーな質感の花
⇒ロータス(蓮)やウォーターヒヤシンス(ホテイアオイ)など。
フレッシュでクリーンな印象を与える花の香り
⇒花ならオレンジブロッサムやオーキッド(蘭)など。果物ならアップル(りんご)やピーチ(桃)など。
繊細でピュアな印象を与える花
⇒ミモザやヘリオトロープなど、ほんのりナッツの風味が混ざったような甘い系のもの。
ミステリアス系の印象の花
⇒ヒヤシンスやナルキッソスなど、質感や香りに特徴があるもの。
TPOについて
過度に甘いものや濃厚なフローラル、お酒の香りは、夜向き。
爽やかな香り、明るい香りのものは、昼向き。
個性的な香りのものは、休日や遊び向き。
学校やオフィスは、協調性を重視するという意味で、
石鹸系や、シトラス系など、あたりさわりのないもの。
フォーマルはチープなものさえ避ければ問題ないと思いますが、ドレスやメイク負けしない程度に「香水らしい」しっかりした香りを選ぶと素敵。
夏は特にさっぱりした香りが好まれ、
気温が低くなってくると、甘い香りが心地よく感じられます。
かなりざっくり分類しましたが、基本的に感性の域なので、そんなに気にしなくても大丈夫です。
男性ウケ・女性ウケ・モテ香水・異性向け香水
人によりけり、人によって魅力は千差万別ですが、基本的にファッションと同じ。
甘くて華やかな香りは「女性らしい」魅力を。
爽やかで力強い香りは「男性らしい」魅力を、強調します。
女性はローズやジャスミンなどがモテ香水の王道ですが、だいたいの香水は特にこだわらずとも上手くブレンドされていますので、心にピンと来た、お好きなフローラル系を選ぶのが、最もその人の魅力を引き出してくれると思います。
グレープフルーツなど柑橘系の香りは、若々しく健康的な印象のため、男女共に人気。
男性はスパイシー系のものがモテ香水の王道ですが、メンズ向けは基本的に甘くないシャープな香りにブレンドされていますので、あまり気にせず、お好きな香りを選ぶのが、最も似合い、魅力的に見せてくれる香りだと思います。
同様の理由で、メンズ香水を女性が。レディース香水を男性がつけることに関して、
基本的にはどれをつけても香水的にはアリですが、
女らしさをアピールしたい場合は、甘く華やかなレディース香水を、
男らしさをアピールしたい場合は、爽やかで力強いメンズ香水を選ぶと、望むアプローチの手助けになると思います。
「似合う=モテる」というのは、自分らしさを大切に育てていくことが、短期間のチヤホヤだけでなく、長期的に人を愛し、愛されるコツだと学んだ私の、心からのアドバイスです。
曖昧な香りもユニセックスな香りもたくさんあるので、
男性も女性も、自分が良いと思える、心に響いた香りを選ぶのが一番です。
ただし注意したいことは、付け方の項でも書いた通り、
男性がレディース香水をつけると、想定よりも甘く香りがちになるので、この点だけ留意しましょう。
また、メンズ香水でも甘くフローラルなもの、レディース香水でもスパイシーで爽やかなもの等、いろんな香りがありますので、用途や望むアプローチ、望む印象に合わせて、色々チャレンジしてみてください。
似合う香り・似合わない香り
本当にまったく「感性」の問題なので、人の顔色を窺うのではなく、
自分で決断し、自信を持つことが重要です。
どう在りたいか、どうなりたいか等、
どんな自己イメージを想い描くかは、アイデンティティーにも関わります。
どんな香りが似合うか分からない、という方。
自分に似合う香りが欲しい、と思い始めたあなたは、まさに、色んな香りを試すチャンスです。
「自分」と向き合う良い時期であり、楽しい、充実した時間になることと思います。
たとえ髭面マッチョが激甘フローラルの香りをつけていたとしても、
たとえ可憐な少女が苦くスパイシーな香りをつけていたとしても、
本人も周囲の人も、ありのままのその人の個性や選択を尊重することが、
互いに、皆が心地よい生き方につながると思います。
一般的に「石鹸(ソープ)ぽい」「お風呂あがり」と呼ばれる香り
タイプ1.ローズ系でバランスの良いフローラル(外国の石鹸ぽい、と呼ばれるものは、特にローズが強い印象)
タイプ2.ムスクなど、甘くてパウダリーなもの(清潔感、と呼ばれるものは大概この方向)
大手のソープ会社(たとえばラックスとか)の石鹸やボディーケア用品の中で、
特にロングセラー製品の香りに似たやつ、と思ってもらって間違いないです。
万人受けしやすい香り
香りには「慣れ」があるため、「みんなが知っている」以下の4パターンの香りが王道。
1. 日本の香り付き製品によくある、何とも判別つかない「フローラル」に似たもの
2. 前項にあげた「石鹸系」
3. シトラス(柑橘)系(=好み以前に、本能的にこれを嫌いな人はあまりいません)
4. 流行したor流行しているもの(=市民権を得た香り)
これらはあくまで最大公約数的な「みんなの好きな香り」というだけであり、
決してこれ以外の香りだと嫌われるわけではありません。
注意したい香り
・品質の悪いものや、合成香料のある種の成分は、香り酔いしやすい傾向があります。
・ウリ科(スイカやメロン、グリーン系の一部)の香りのものは、「キュウリっぽい」と感じるものも。
・コーヒー系の香りは、劣化したときに「かび臭い」印象を受けるものも。(コーヒー豆でもそうですよね。)
他に思いつけば、また追記します。
情報等ありましたら、ぜひ、教えてください。いつでも大歓迎です。
若い子の香り?年配向けの香り?
基本的には、幼児期に最初に好む人が多い、イチゴやメロンなどの典型的なフルーツの香りや、市販のお菓子などによく使われている香料に似た感じのスイーツ系、バランス良く調えられた優しいフローラルの香りは、若い子(10代)向き。
(香り付き消しゴムや、グミキャンディー、洗剤やシャンプーの延長上にある、と想像していただけると、イメージがわくと思います。)
苦みや酸味などの入り混じった複雑な香りや、化粧品の香り付けに使われるような派手なフローラル系の香り、ウッディーやインセンスを始め、生活の中であまり馴染みのない香りは、大人向け、と言えます。(20代以降)
ざっくり分類してしまいましたが、実際には「香水による」「人による」ので、あまり気にしなくても大丈夫です。
ただし、たとえば「サムライシリーズ」など現在中高生の間で流行しているものや、「レールデュタン」など一時代を築いた有名すぎるもの、その他にも過去にどこかで大流行したものは、それぞれ固有の時代・世代イメージが香水についてしまっているため、気になる方は避けるのが無難だと思います。同系統の香りはいくらでもありますので、こだわる必要もありません。
もうちょっと踏み込んで、科学的・心理学的な面からいくと、幼児期~思春期は大人よりも平均的に「香りの存在」自体に敏感な傾向にあり、
10代はホルモンバランスや精神面、嗅覚や味覚の発達段階における、排他的な面が強く表れます。
つまり、複雑な香りや強い香りは、幼児~10代の人は苦手とする傾向にあります。
いくつかのブランドでは、子供向けの香水ラインを展開しているものもあるので、おしゃまな女の子に香水をせがまれた際や、小さなお子さんが香水を嫌がるというママさんは、そういった柔らかい香りや、アロマオイル、天然香料を中心とした香水をチョイスすると良いです。
また、それぞれの人や時代に「流行」や「思い出」が存在するため、
たとえば、「母がよくつけてた香り=年配向け」と言い切ってしまう方も多い印象です。
クラシカルな香水、名香と呼ばれるもの、たとえばアルデヒドが配合されたパウダリーで濃厚なフローラルや、シプレ系のトラディショナルなものなど、当時の価値観や女性像が色濃く反映されているものは特に、古くさい、と評されがちなようです。
現代、特に日本では、大人でも複雑な香りを好まない人が増えてきていることも、こういった傾向の一因かと思います。
根本的な捉え方としては、嗅覚も味覚などと同じく、経験により発達していくもののため、まだまだ香水文化自体が欧米ほど根付いていない日本では、そういった「名香」と呼ばれるものや、「香水でしか表現できない、複雑な香り」への関心や憧れが低く、幼い頃から嗅ぎなれ、日常にあふれているボディーケア用品や洗剤、お菓子などの延長にある香りが好まれがち、といった流れがあります。
人類学的な考察をのべると、「可愛い女子」といったものを10代はもちろん、20代以降の女性もが目指すべき理想像として煽るメディアと、それを受け入れる大衆による、「セクシーな大人の女性像」への本来ならあって然るべき健康的な「憧れ」や「背伸び」への抑圧や拒絶感の蔓延が、「いかにも大人な香り」を「古臭い」と一蹴し、10代の頃をいつまでも引きずっていたいかの如く、彼らとの境を曖昧にしたファッション、メイク、香り、文化を正義とする現代日本の特性の表れ、ともいえるかもしれません。
「若さ」と「幼稚さ」は区別されるべきであり、「成熟」への積極的な肯定を抑圧することは、健全ではありません。
香水は、お洒落やエチケットであると同時に、文化でもあります。
流行りや評判も楽しいですが、
もっと自由に、自分らしく、好きなものを肯定し、選択しましょう。
香水を付け過ぎたとき・付けた香りが気に入らないときの対処法
エタノールをティッシュに含ませて、肌についた香水をふき取ります。
服に染み付いたニオイにも大変効果的。
香水に限らず、布製品全般の消臭・除菌に最適です。
品質・価格ともに、「ケンエーの消毒用エタノールIP」がおすすめ。(薬局で売ってます)
へたな消臭スプレーよりも、よほど消臭効果が高く、デリケートな服の繊維も傷めません。
香水の保管方法
1.直射日光があたらず
2.温度変化が少なく
3.湿度・温度が高くないところ(極端な高温・低温・高い湿度でなければ、大丈夫です)
この3点が、ベストな保管場所の条件。
ボトルは綺麗で飾っておきたくなりますが、香りのためには、箱にしまっておく方が劣化を防げます。
私は押し入れ(年中ひんやり)の最上段と、防音室(部屋の中にユニットタイプを入れた部屋 in 部屋で、年中20度前後)のピアノの下のメタルラックに保管しています。
10個くらいずつ、メッシュのカゴに入れて整理すると、探しやすく、取り出しやすいです。箱から漂う匂いが混じり合ってしまうので、ブランド毎や、同系統の香りのものでまとめてカゴ分けすると便利です。
また、よく使うものは、洋服ダンスの下着の引き出しの隅に、香水用スペースを作って置くのがおすすめ。
着替えの際に良いタイミングで香水が目に付くこと(服を着てしまってからだと付ける場所が限られてしまいます)、下着にほんのり香りが移ること、日光があたらず、温度変化が小さいことろがメリットです。ただし、桐のタンスは木に匂いがつきやすいので、避けた方がベターです。
また、冷蔵庫は温度が低すぎて、香料によってはダメージになる&取り出した際、温度変化により香りが劣化しやすい&結露が生じてしまうため(特に100ml)、わざわざ保管場所に選ばない方が賢明です。
EDTとEDPについて
EDTはオーデトワレ、EDPはオーデパルファムのことで、定義的にはEDP(オーデパルファン)の方が濃いはずなのですが、
実際に香水を選ぶ際には、それぞれ元の香りの濃さや重さが異なるので、こだわらなくて大丈夫です。
ですが、もし選んだ香水にEDTバージョンとEDPバージョンが存在する場合は、ちょっと注意が必要。
同じ名前、同じ(orほぼ同じ)デザインのボトルで、なぜ名前を変えて別の香水として発表しないのか不思議なくらい、全く香りの構成自体が異なるものもあれば、本当に濃さが違うだけの同じ香りのものもあります。
そのため、あれ?と思ったら、調べるようにしましょう。
(ご質問いただきましたら、可能な限り、お答えします。)
同じ香り、または、ほぼ同じ香りのものでは、
EDT(オーデトワレ)よりもEDP(オーデパルファン)の方が、甘みが強く感じられるものが多いです。
そのため、そういった香水は、EDTのナイトバージョンとして、EDPをライン使いすると素敵です。
あとがき
香水って、本当はもっと自由で楽しいものなのに!
と感じることが多く、また、私自身、香水を使い始めてから様々な疑問を抱いてきたので、
「香水のための香水の話」や「マナーに縛られた香水の話」ではなく、
「香水を使い、楽しむための実用的な話」を集めたら、香水にまつわるモヤモヤや誤解が減らせるかしら、と思い、筆を執りました。
右に倣え。みんな一緒が安心。
そんな心地よいのか息苦しいのか分からない世界で、
自分の感性や感覚を信じることって、ちょっと難しいですよね。
だけど、相手への感謝や心遣いを忘れずに、この不可思議な世界を信じて、誠実に、素直になることは、想像するよりもずっと素晴らしい体験で、今まで知ることのなかった人の、思いがけない優しさや温かさ、寛容さに触れられるチャンスでもあります。
自分を表現するのって、勇気がいりますよね。
でも、好きな香りを探して、身にまとう、みたいなちっぽけな選択でさえ、心から楽しんで実行し、積み重ねていくと、意外にも、自分らしい呼吸の仕方を学ぶきっかけになってくれたりもします。
また、香水は、つける場所や量によく注意すれば、本当のところ、みんなそんなに香りの中身自体は気にしないものです。
味覚や嗅覚は人によって受容体の数がとても異なり、そもそも香りにあまり興味関心がないor細かな香りの判別がつかない人も多い、という事実からくる統計的な感覚でもありますが、
それ以上に、顔や体臭と同じく、個性として、わりとアッサリ流せちゃう&受け入れてしまえる部分でもあります。
そもそも香水は、そんなに心配しなくても、多くの人が「良い匂い」と感じるよう、上手にブレンドされていますしね。
香りが大好きな人も、そんなに拘りのない人も、せっかく香水を付けるのだから、
ぜひ、フィーリングに合う、お気に入りの相棒を見つけて、
自由な気分で楽しんでもらえたら素敵だな、と日々思っています。
そして、そんな香水選びのお手伝いを少しでも出来ましたら、とても幸せです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ご意見、ご質問、情報等ありましたらなんでも、ぜひ、お聞かせください。
以前から香り物が大好きです。初めて手にした香水は中学時代、ロリータレンピカでした。今でも香水が大好きで、ふと思い出しロリータレンピカ使ってたなー、懐かしいなと思って検索した際、こちらのサイトを見つけました。この記事はとても勉強になりました。何か香水でわからないことがあればこちらの記事を開きたいと思います。これからも香水の奥深さをもっと味わいたいです!更新楽しみにしています。
ご訪問&コメントありがとうございます!とても励みになります。ロリータレンピカ、私も中学時代に初めて手にし、それから長い間愛用していました。ボトルに一目ぼれしたのもあって、初めてあの林檎型ボトルを手の平に乗せたときの感動は、今でもとても鮮明に覚えています。また、この記事がお役に立てましたとのこと、とても嬉しいです!香水や香りについてまだまだ疑問に思うことが沢山あるので、気付き次第、分かり次第、記事を更新して情報を充実させていきたいと思っています。分からないことや気になることがありましたら、いつでも、是非お聞かせください。上手くお答えできないこともあるかと思いますが、全力で取り組みます。素敵なコメント、本当にありがとうございました!これからももっと、香水の魅力や楽しさをお伝えできますよう頑張ります。
日本で、クラシカルな香りが好まれなくなったのは、バブル崩壊後辺り。
バブル時代にTPOを弁えない人が、ティファニーや、プワゾン、ココ、アルマーニといった、大柄な香りを彼方此方で香らせていた為、香水嫌いをふやしてしまった様です。
この辺りから、嗅覚ネオテニー(幼児化)が一気に進んだものとみられます。
嗅覚ネオテニーを進めるもう一つの要因として、学歴偏重主義も大きな要因。
『大学さえ卒業出来れば、就職が有利になる』なんていう、幻想が蔓延してましたから、二十代の大半を学校で過ごす事に。
結果、社会に出る機会が著しく減ってしまい、然るべき人生経験を積めなかった人が増加。
受験勉強は出来ても、人生に於いて必要な事を何も学んで来なかったので、『見た目は子供、頭脳は大人』ならぬ、『見た目は大人、中身は子供』な大人へ。
ちゃんと香水は人を見てるんだなーと、クラシックな香水とお付き合いしていて思います。
シャネルのあの名香、No.5について日本では散々な言われようで、『女性にプレゼントを贈るなら、No.5はやめておけ。あれは、化粧臭くて、頭が痛くなる』ですって(´Д` )
以来、シャネルのNo.5とココは、『売れない定番』として定着してしまったそうです(~_~;)
海外では、普通に売れる定番なんですけどねぇ(~_~;)
実は似た様な現象がお隣の韓国や中国でも起きている模様。
ニッチフレグランスメゾンの一つ、アニック・グタールは、一時期、アジアに進出していた様ですが、東アジアでの扱いが酷かった様で、『香水の芸術性が分からない民族に香水を売っても意味が無い』と思ったのか、東アジアから撤退したそう。
優秀なフレグランスメゾンは販路を限定している事が多く、日本に入ってこない事が多いです。
「日本人は繊細な味や香りを理解でき、好んでいる」というのを香水嫌いの免罪符としてよく聞きますが、これって日本人が自分たちの性質を表現したものではなく、主に「外国から見た日本」でしかない。
そもそも香道や茶道を嗜む日本人がいったいどれだけいるんだ??という感じですし。
でもこの2つこそ、確かに「文化」という目線では「繊細」かもしれませんが、実際には様式美と沈黙の味が80%といった奥ゆかしさこそあれ、決して味や香り自体が繊細なわけではありませんし……(;´・ω・)。(苦みや酸味、渋みといったものを楽しむ心は素晴らしいと思いますが…!)
また、刺身が「繊細な味」の代表のようになっていますが、これも表裏一体、醤油も含めて「生臭さが平気な味覚・嗅覚」でもありますしね。刺身の素晴らしさは別として、オリーブ油と酢、ハーブで生臭さを解消しようとする感性を、「素材の持ち味を生かしていない」なんて非難するとはいかがなものか。(~_~;)
ハーブやスパイスも日本人が嫌うものの代表格ですが、味覚と呼ばれるものの大半が嗅覚によって得られているものだという科学的事実からいっても、繊細というよりも(味覚や嗅覚といった「感覚」に対して)かなり保守的なんじゃないかと思ってしまいます。
「芸術性」、これもすっごく不思議に感じていることの1つです。
香りも音楽も絵も、大衆受けする「日本人好み」と呼ばれるものの多くが、単一的というかのっぺりしているというか。
立体的であることや複雑であることに対する拒否感、そしてそれらを拒否することによるある種の幼さの肯定が、なんだか「繊細」とは思えないんですよね。
長年ピアノをやってきた中で、散々「日本人の音楽にはリズムと響きがない」という表現に出会ったのですが、リズムに関してはポップスの分野でも多くの人が(本当にそう感じているかはともかく)「jpopはリズムがダメ」とこれみよがしに口にするのを耳にしますが、「響き」に関しては華麗にスルー。
それどころか、非常に特殊な発声を好みさえする。これはそもそもの言語特性があるとはいえ、声に「息」を効果的に混ぜた、体全体を使った立体的な響きよりも、あえて口腔内での音作りに熱心だという点で、どこか基本的な「空間」に対する認識や嗜好が特殊なのだといえるのではないかと考えます。
(分かりやすい例でいうと、三味線は弦を弾いて瞬間的な音を発生させるのに対し、ヴァイオリンは弦を擦ることによって連続的な音波を発生させ、空間への音の広がりを求める楽器です)
香水も同じく、そういった「香りの広がり」や「立体性」を日本の大衆文化は嫌いますよね。
香水文化が根付いている国ではそういった「空間への香りの広がり」も含めて「香り」だと認識するのに対し、日本では鼻が瞬間的に受け取る「匂いの情報」だけをもって「香り」だと言ってしまうような印象を受けます。
それをシンプルで繊細だと表現するか、脳機能的な次元での想像力の欠如とみなすかは、「芸術性」をどう定義するかによって悩ましいところではありますが、複雑さを理解しないことを幼稚だと評されても反論は難しいでしょう。
No.5が非難されることも悲しいですが、「化粧臭い」なんて変な表現が定着してしいること自体が嘆かわしい。
素直に「嗅ぎなれない香り」だとか「外国文化の香り」くらいに留めておけなかったんでしょうかねぇ(~_~;)
中国韓国の香り事情、初めて知りました。
韓国は分かる気がしますが、中国は漢方をはじめスパイスの使い方が上手いことから、香水への理解があっても不思議ではないのに。びっくり。
「日本人」をDNAで定義する気はさらさらありませんが、「日本文化」はなかなか罪深いように思います。
「湿度が高いから香水は合わない」とか「体臭が薄いから必要ない」という反論は一見ロジカルに聞こえますが、それって言い換えれば「香りに価値を見い出しません」って宣言してるようなもの。香りが“みんなのだぁーい好き”な「芸術」を担える要素だとは歯牙にもかけない。
五感の中の重要な1つを全否定するとは、いかがなものでしょうか( ゚Д゚)
最近では、『柔軟剤』ブームらしいですねぇ。
なんでも、『香水よりも香りが柔らかいから』だとか。
しかし、どういう訳か、その柔軟剤が香害になってたり…。
もうこれ、日本人の香りの扱い方が下手くそとしか言いようがないですね。
『日本人は鼻が敏感』なんてどの口が言ってるのやら…。
日本人の大半は、香水にしろ、柔軟剤にしろ、気に入った香りがあると、そればっかりになって、他の香りをシャットアウトしちゃうみたい。
で、鼻が麻痺しちゃって、柔軟剤入れ過ぎーの、香水付けすぎーので、『臭い‼︎』になってくんですよ(~_~;)
ここまでおバカな民族見た事ないですわ(~_~;)
私自身は柔軟剤は使わないです。柔軟剤だと、服に香りを付ける事になるので、簡単に香りを変える事が出来ないからです。
その点、香水は、肌に纏う分、香りが薄くなれば、纏い直したり、別の香りに纏い変えたり出来ますので、使い勝手は抜群です。
オマケに柔軟剤では体感出来ない、香りの変化も楽しめる。
香水の魅力はそこに尽きます。
特に昔の香水は、きちんと時間の経過と共に香りが変化する事も考慮して作られていますので、昔の香水は、纏っているととっても楽しいです(^^)
私の場合、香水は、週の前半と後半で纏う物を変えています。
小まめに纏う香水を変える事で、嗅覚の麻痺を防ぎ、付け過ぎにならない様にしてます。
主にオードパルファンを纏っているので、朝付けたら、夕方もしくは夜まで持続します。物によっては、翌日まで持続する場合も。
オードトワレは、ハンカチーフや扇子の香り付けに。
あと枕香水としても使ったり。
他にはオードパルファンとの重ね付けのレイヤーとして、オードトワレを使う事もありますし、短時間のお出掛けに使う事も。
因みにシャネルのNo.5のオードパルファンは、香りの飛びが早いので、例外として、マリリンモンローの様に『寝る時に肌に纏う』使い方をしてます(笑)
もはや日本人の香水の使い方じゃないという…(笑)
将来的には海外に住む事も視野に入れてるので、海外で通用する香りがメインです。
柔軟剤、はやってますね~!
私にはどの辺が「香りが柔らかい」のか、めっちゃ不思議です。
服全体からって、特に胸より上で香料がプンプンしてるなんて、どうがんばっても柔らかくない(笑)
私はもともと嗅覚過敏(聴覚等もですが)の気があるので、柔軟剤はもちろん、基本的にはシャンプー類も無香料です。(~~;)
たまにそういう気分のときだけ香り付きのボディソープやシャンプー等も使いますが、どうにも飽きっぽいので、日用品は飽きようのない無香料一択。
むしろ「香り」は私にとって「音」や「色」と同じくかなり良くも悪くも気になるので、嗜好品として香水を思いっきり楽しむ分、わざわざ日用品の中に中途半端に持ち込みたいとは思わない、というのもあります。
鼻が麻痺してきたからと言って柔軟剤を必要量以上に使う人も不思議ですが、毎日同じ香りで飽きないことが一番不思議です。みんな忍耐強い……!(?)
私は主に1.闘争心に満ちている、2.癒されたい、3.その他、の3タイプの気分に合わせて香水を選んでいます(笑)
なので結局、日替わりで極端に性質の違う香りを選択しているので、どの香水も飽きずに長く楽しめています。
でも、とても癒されたいようなときは繊細な香りじゃ物足りなくて大柄な香りがめちゃくちゃ欲しかったり、逆に闘争心マックスなときはそうでない時にはかなりスパイシーに感じるような香りが特にスパイシーに感じなかったり、逆に甘い香りは通常の何倍にも甘く感じたりするので、
気分や体調、ホルモンバランスによってかなり匂いの知覚にはムラがあるものだなあと、他人事のように感心したりもしてます(笑)
茉莉花さん、ハンカチーフや扇子まで良い匂いがするのですか!!
めっちゃ素敵ですね(*´ω`*)
身の回りに関して私はどうも雑なところがあるので、是非見習いたいです。
アイロンがけが面倒でついティッシュ等で代用しがちなのですが、良い匂いのハンカチのためならアイロンがけだってできる……はず!(*‘∀‘)
「寝るときに肌に纏う」って、もちろんセクシーでもありますが、香水の香りを楽しむのにも最高ですよね。
眠る前のひと時、大好きな香水に自分の体臭が混ざった香りが、シーツの中で温まってほんわり広がるのを体験したら、きっと柔軟剤好きの人も、「無臭シーツ+香水」にはまるはず(笑)
ところで茉莉花さんのお話にインスパイアされて、「シャネル5番が優しい香りなのを直感的に理解できるレビュー記事」を現在準備中です。(笑)
もはやレビューなのか怪しいですが、食わず嫌い(嗅がず嫌い?)さんはもちろん、シャネル5番好きな人にも新たに楽しんでいただけるよう、「香りの音階」を使って「音」で香りのレビューに挑戦してます。
仕上げに手こずっているのですが、上手くいくといいなあ(´▽`)
シャンプーやボディーソープ、洗剤の香りは、上手く使えば、纏う香水を引き立てる強い味方になります。
その合わさった香りが『その人の香り』として現れるのです。
こういう物も、香りのセンスが問われます。
実は、お香も同じ事。
中東のアラブでは、香水文化が盛んですが、お香文化も盛んです。
アラブでは、お香を服に焚き染めて、その上で香水を振るのだそうです。
つまり、お香の香りと香水の香りが合わさる事で、自分自身の香りを生み出す事が出来るという仕組み。
私自身、この方法を使ってます(^^)
お香は、漢方香と香木を合わせた伝統的な香りを使ってます。
この手は、年代物のクラシカルな香水との相性がとても良いです。
話は変わって、シャネルのNo.5の話。
シャネルのNo.5は、濃度で香りが異なります。
というのは、元々、No.5は、初代のエルネスト・ボー氏が1921年に作った、パルファンしか無かったそうです。
二代目アンリ・ロベール氏(ギイ・ロベール氏の叔父)が、1960年にオードトワレを出すまで、ずっとパルファンだけでした。
オードトワレのNo.5は、フルーティで軽やかな香りが特徴だとか。
その後は、3代目のジャック・ポルジュ氏によって、オードパルファンが1986年に誕生。
濃度は、オードトワレと変わりませんが、香りは、パウダリーで円やかな味わいを持ち、全体的に母性的な暖かさを感じます。
ランヴァンのアルページュに共通した柔らかさがあります。
私自身は、オードパルファンしか持っていないので、パルファンの香りは分からないのですが、その内、パルファンも手にしようと思います(^^)
お香、凝ってらっしゃるのですね。素敵(*´▽`*)
私ももう少し落ち着いたら、そんな風に広く香りを楽しみたいです。
そういえばアーユルヴェーダのマッサージオイル(インド産)の香りは毎日使っても全く飽きない(どころか毎日嗅ぎたくてたまらない/笑)ので、茉莉花さんのように漢方香や香木のちゃんとした香りのお香ならば、きっとすごく良いのだろなあと思います。
どんなお香をお使いですか?よかったら教えてください(*´▽`*)
パルファンやトワレ、時代による香料の違いなど、とても興味深いですね。
私は基本的に現行のものの香りしか知らないのですが、これからは是非、オールドのものも手にしていこうと思います。
金曜日の夜は、松榮堂の芳輪シリーズ『堀川』を焚いてます。
堀川は、松榮堂のお香で一番人気のあるお香で、一流の旅館や料亭、老人ホーム、お寺で好んで焚かれています。
和モダンな香りで、上品な甘い香りが特徴。
良質な白檀をふんだんに使っており、残香度が高く、一度焚くと、暫くは香ってます。
昔は、80本入りのスティックが¥1800で買えましたが、今は、原産地の開発等で原材料の調達が難しくなり、倍の値段に釣りあがってしまいました(~_~;)
白檀のみならず、沈香や伽羅も軒並み値上がりしています。
日本のお香で用いられる白檀は、カルナータカ州産。所謂マイソールサンダルウッド。
ここの白檀は、香りがふくよかで深みがあり、上質な事で大変有名です。
白檀は、他の植物に寄生して育つので、人の手での栽培が難しく、大変貴重です。
精油業界では、マイソールサンダルウッド精油の取り扱いを軒並み辞めているとの事です。
インドでは、精油を採取する以外での伐採を禁じており、国で白檀を管理しているとの事。
マイソールサンダルウッドその物の香りを一度体験なされるとよろしいかと思います。
沈香も、人の手での生産が難しい香木。
沈香は、産地によって香りが異なり、大きく分けて『辛味沈香』と、『甘味沈香』と分けられています。
伽羅は、沈香の中で最上級品にのみ与えられる名称。
麝香に似た香りが特徴。
どちらも、1ミリ角の木片で、うん万円もします(笑)
特に伽羅は、目の玉が飛び出る価格です(笑)
詳しく教えていただき、ありがとうございます(*´▽`*)
松栄堂!名前だけ聞いたことがあります。
昔は祖母が彼女の部屋で毎朝欠かさず香を焚いていて、銘柄は覚えていないのですが、何やらこだわりの品を百貨店に探しに行くのによくひっついて行ってました。
匂い袋を買ってもらったりしたっけ。良い思い出です。
原材料の高騰、お財布には痛いですが、何十年も、何百年先までも白檀や沈香が人々の生活の中にあることを願ってやみません。
いつだったか「香道」についてのNHKのドキュメンタリーか何かの中で、江戸の時代の香の文化を紹介したうえで、「高価な伽羅を“燃やす”こと」自体についての文化的な考察をしていたのが、とても印象に残っています。
香道や茶道の作法をはじめ、変化朝顔や錦鯉の交配など、江戸の文化は日本人ながらも異文化のように「面白いな~」と思ってしまいます(笑)
堀川と白檀、週末にでも見に行ってみます!
香の老舗は、松榮堂の他に、山田松香木店や、鳩居堂が有名どころ。
鳩居堂には、平安時代から受け継がれて来たお香、『六種の薫物』があります。
六種の薫物とは、侍従、落葉、黒方、荷葉、菊花、梅花の六種を纏めた総称。
それぞれ、季節に対応しており、梅花は、春。荷葉は、夏。侍従は、秋。落葉と菊花は、秋と冬。黒方は、冬ですが、慶事の行事の時は、季節を問わずに焚かれます。
因みに平安時代には、香の香りを聞き当てて遊ぶ、『源氏香』という風雅な遊びがあったそうです(^^)
五種の沈香を焚くのですが、聞く人は、5本の縦線を書いた紙を渡され、順に聞いていくのですが、同じ香りだった場合は、線を繋げていきます。
例えば、1番目に焚かれた沈香と3番目に焚かれた沈香が同じだった場合、1番目の線と3番目の線を繋ぐといった感じ。
出来上がった図案には、それぞれ『藤壺』や、『蛍』等の名前が付いています(^^)
これらは、全て、源氏物語に因んだ名前です。
源氏香の紋を御存知でしたら、恐らくは分かるかと思います(^^)
堀川他いろいろゲットしてきました(*´▽`*)
色々教えていただき、本当にありがとうございます!
季節に香りを対応させることや、香りで遊ぶ発想など、何か色々考えさせられます。
源氏香図、一つ一つに名前がついていることを初めて知りました。
グーグル検索していると時間を忘れそうです。(笑)
それにしても当時の言葉って、本当に美しいですね。(勉強不足で知らない言葉ばかりですが・・・。)
源氏香紋、ぜんぶ暗記したい……!
なんだか、日本の香水文化が悲しかったでコメントです。私にとって香水は父との繋がりのようなものです。薫りは記憶に残りやすいので、嫌だなと一度印象付けられると香水=臭いもののように思ってしまうのかもしれませんね。私は父が香水を使う人だったので、今でも電車に乗ったり、すれ違った方から父と同じ香水の薫りがしたら、お父さんのと似ているなぁ同じの使ってらっしゃるのかなと考えてしまいます。父とはかれこれ10年以上会っていないのに不思議なものです。香水のテスターの際もこれと似てたかな?と思いつつ薫りを楽しんでいます。いつか、これだっという銘柄を見つけたら父に答えを聞いてみようと思っています。こんな香水の楽しみ方をしている人間もいるという紹介でした。最近寒くなって参りましたので、ご自愛下さい。駄文失礼いたしました。
透華さん、素敵なコメントをありがとうございます。
おっしゃる通り「香りは印象ごと記憶に残りやすい」という性質ゆえに、なかなか日本の香水文化は成長できずにいるのかもしれません。
お父様の香り、さぞかし素敵な思い出なのだろうなぁと、温かい気持ちになります。
また記憶の中の香りを探す楽しさや喜び、とても共感します。
思い出を過去のものとしてではなく、現在の時の中でもう一度手に取る様な、そんな特別な感情や感覚との結びつきが香りの記憶にはあるように感じられて、
よく大好きだった記憶にある香りを、すれ違う人やふと出逢う香りの中に見つけては、優しい気持ちや幸せな心地に浸ったりしています。
お父様、いつか透華さんが香りと共にその存在を思い出していたとお知りになったら、とてもお喜びになることと思います。
その瞬間を想い描くと、自分のことのようにわくわく、嬉しい気持ちになります。
透華さんとお父様が素敵な時間をお過ごしになられますことを、心よりお祈りします。
とても素敵な香水の楽しみ方をお聞かせくださり、本当にありがとうございました。
また、温かなお気遣いにも心より感謝申し上げます。
本格的な寒さに向かう時節、透華さんも何卒お身体おいといください。
こんにちは。以前、父の使っていた香水を思い出しながら探しているとお話をした透華です。
これだというものをつい先日見つけまして、父に聞いてみたところ合っていたのでご報告させてください。
クリニークの「ハッピーフォーメン」でした。
たまたまクリニークの化粧品売り場に近づく機会があり、瓶も香りも記憶にあるものと似ていると思い尋ねたところ「一番自分に合うのがこれかなって思って、ずっと使ってる」とのことでした。
確かに何だか父に合った香りのような気がします。
ただ、父が使っている印象があるからそう思うのか、本当に父に合っているから違和感がないのか、どちらかは分かりません。
クリニークは化粧品のイメージが強く、時間がかかりましたが、やっと見つけたという気持ちになりました。
好きな香りなのですがメンズ用で自分では使えないのが残念です。
格好いい女性なら使いこなせそうですが。
女性用で似たようなものがあったら嬉しいなぁと探していますが、なかなかないものですね。
父が使っていたものだからか、何だか安心する香りなのです。
もし、似たような香りのものをユニセックスまたは女性用でご存じでしたらお教えいただけると嬉しいです。
最近寒くなって参りましたので、お身体おいといください。
透華さん、こんにちは。ご報告ありがとうございます。
お探しの香りがついに見つかったとのこと、本当におめでとうございます。
たくさんの香りの中からたった一つのものを見つけるとは想像するだにロマンチックで、読みながらわくわく温かな気持ちになりました。
ハッピーがお似合いになるお人柄とのこと、素敵なお父様ですね。
その香りや想いを大切に心に刻んでいる透華さんもとても素敵で、日々の中でつい忘れがちになってしまう何かを想ったり探し求める気持ちの尊さに気づかされます。
メンズ向けの香り独特の雰囲気もクリニークハッピーの大きな特徴の一つなので、似た香りのユニセックス香水等となると、類似性よりも、もとの香りのどういった面を重視し、どういった面を緩和させたいかを意識するのが探す手がかりになるかもしれません。
しかし、似ている香りほど些細な違いが妙にひっかかってしまうものかとも思いますので、なかなか「気持ち的に納得のゆく似た香り」は難しいかもしれません。
そういった違和感を埋めながら何か別の香水を見つけるには、香水瓶から嗅ぐハッピーの香りと、お父様から香るハッピー、透華さんが纏ったときに香るハッピーをそれぞれ頭の片隅に置きつつ、オレンジ系シトラスの香りを色々実際に試してみて、自分から香ったときにちょうど思い描くイメージに重なるものをお探しになるのが一つかと思います。地道な試行になりますが、意外な香りがしっくりくることもあるかと思います。
あとは、香水を語る上では少々反則かもしれませんが、私自身は思い入れのあるメンズ香水でどうしても使いづらいものは、ムスク等のシンプルな香りと適量混ぜ合わせて使ったりもします。
一つの要素が強くなるだけで全体の印象が和らいだり変化したりするので、もし香水を混ぜることに抵抗がなければ、納得のゆく香りに辿り付ける可能性が一番高い方法かと思います。
安心できる香りは、本当に貴重ですよね。
透華さんがイメージする香りに出会えることを願っています。
寒い日が続きますが、お身体にお気を付けてお過ごしください。
返信ありがとうございます。
そうですよね。似ているものを探す方が難しいのかもしれません。
自分語りになりますが、父が使いきれなかった少量の香水が残った瓶をくれるのがお決まりになっていたのですが、いい香りだなぁと幼いながらに感じておりました。
あまり瓶を持つ機会など子供にはなかったのでハッピーフォーメンの瓶をもらうと何だか特別な気分になりましたね。
母は香水を使わない人ですので、余計にいい香りのするきれいな瓶をもらうのは少し大人に近づいたご褒美のような気持ちでした。
私は基本的に薔薇やフローラル系にばかりひかれる人間でしたので実はハッピーフォーメンがオレンジ系シトラスだったというのが、一番の驚きだったのです。
だからと言って、あの香りをなんと表したらよいのかは分からないのですが、爽やかだけど少し甘やかで安心するような深みもある香り。
本当に言い表すのが難しいです。
普段はシングルの薔薇や鈴蘭等を使っているので、混ざった複雑な香りは本当に難しいですね。
もしかしたらハッピーフォーメンのメンズ的な部分に父親への安心感を感じて好きになったのかもしれません。
思い出があればあるだけ複雑な気持ちにもなるのでしょうね。
何だか長々と語ってしまいましたが、再び香水探しの新しい旅のはじまりです。
過去に出会うためのものでしたが、これからは自分が一番安心する香り探しの旅ですね。
現在使っているレファンのローズも大好きですが、ローズは薔薇の華冠をして素敵で幸せなレディーになるものですので、安心とは少し違うのですよね(あくまで主観です)。
今まで自分はあまり好きではないと思っていたオレンジ系シトラスが好きだったと分かっただけでも大収穫でした。
また、色々と探してみようと思います。
自分がこんなに香水について語る日が来るとは思っても見ませんでした。
こちらのサイトと出会えたおかげです。
本当に長々と失礼いたしました。
リリーさんもお身体おいといください。
こちらこそ、素敵なお話をありがとうございます。
お父様愛用の香水瓶をもらった瞬間の透華さんの表情はきっと、お父様にとってもまた特別で掛け替えのないものであったことと思います。
希望と安らぎに満ちた時間を想うと、なんだかとても優しい気持ちになってきます。
香水をお使いになるだけでなく、その瓶が娘への素敵なプレゼントになることを知っているとは、本当にお洒落なお父様ですね。
そういった感性で子供と接することができる人は貴重だと思います。
私の父は異なるタイプでしたが、愛用していた整髪料の四角い透明なガラス瓶や淡い緑色の液体、そして香りは、朝の忙しくも清々しい空気とともに、今でも鮮明に思い出すことができます。
透華さんのお話しを聞くまでずっと忘れていたことで、特にそうとは意識もしていなかったのですが、私がある種のメンズ香水に懐かしさや安心感を感じるのは、こういった思い出がルーツなのかもしれません。
ふと思いがけず過去や現在、未来を香りの思い出や探求の内に見い出すのは、なんとも心地よく、温かな気持ちになりますね。
透華さんのおっしゃる通り、ハッピーはとても複雑で深みのある香りだと私も思います。
シトラスの他にもフローラルやグリーン等、たくさんの要素が絡み合って繊細なハーモニーを奏でており、そういった点から考えると、透華さんがこれから出会う安心できる香り達は、様々な可能性を秘めているものと思います。
どんな香りに出逢い、安らぎを見い出してゆくのか、私まで楽しみになってきました。
透華さんの香水やその香りを通した想いを聞かせていただく中で、共感したり心が動く瞬間、また新たな気持ちで、あるいはもっと心をオープンにして、香りと向き合いたい欲求にかられます。
素敵なコメントを本当にありがとうございました。
香水探しの新たな旅の途中、またいつでもぜひ、お話しを聞かせていただけましたら幸いです。
楽しみにお待ちしております。
では、よい旅となりますことを祈りつつ。
お互い元気に冬を楽しみましょう。
こんにちは。先日、ある香水に一目惚れをしてしまいました。
最初はなんだか父親から香ってたのと似てると感じたのですが、調べてみるとオレンジ系シトラスでもなく似ている部分はないのです。
その香水はランバンの「モダンプリンセス」でした。
あまやかで優しい花のような香りは女性的でハッピーフォーメンとは似ても似つかないのに、何故か「似てる気がする」「好きだなぁ」「何だか安心するなぁ」と感じてしまったんですよね。
今になって思うと、父は整髪料もしていましたし、ボディーソープや洗濯洗剤はフルーティーやフローラルな香りが多かったように思います。
もしかしたら、それらのフルーティーさやフローラルさが混ざった香りにもひかれたのかもしれません。
思わず手に取り購入してしまいました。
全然似ていないはずのものに面影を見いだすのは何だか不思議なものですよね。
しかし、1つ手に取ると「他にもっとあるのではないか?」と強欲になってしまうのが悲しい性といいますか。
過去を探す旅ではなくなり、自分の香りを探すとなると選ぶのが楽しくなりすぎるのも考えものですね。
2017年最後に素敵な出会いが出来てよかったです。
リリーさんにも素敵な香りとの出会いがあることを祈っております。
また、いっそう寒さが厳しくなって参りましたので、お体おいといください。
透華さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
一目惚れとのこと、素敵な出逢いだったのですね。
整髪料やボディーソープ等の混ざった香りも鍵であったとは、なるほど。
ご家庭の匂いでもあったのかもしれませんね。
普段は気に留めないのに、ふと天気の良い温かな午後にふわっと廊下で感じる家の匂いや、お風呂上がりの家族みんなが同じ香りをまとっている時間がとても好きだったのを思い出します。
私もいくつか、他に似ているものを知らないのに初めて嗅いだ瞬間に親しみを感じるものや、逆に馴染みのあるもののはずなのに何らそれらしき感情の付随しないものに出逢うことがあるのですが、そのたびに、「懐かしさ」や「安心感」とは複雑で不思議な感覚だなぁとしみじみ思ったりします。
1つの「香り」という刺激から様々な情報や感情、記憶が頭の中で干渉し合うためか、はたまたそういった感覚自体が不思議なものであるのか。考えだすと楽しくなってきますね。
「モダンプリンセス」、私もぜひ探してみます。
悲しい性というよりも、素敵な性だと思います。
新たに好きなものが増えることの幸福もさることながら、何かを欲したり好きになること自体、特別なエネルギーを心に与えてくれるように私は感じます。
2017年を締めくくる、素敵な香りとの出会いのお話をありがとうございました。
色んな香りや好きに出会うためのパワーが湧いてくるようです。
今年もいよいよ残り僅かですね。お体にはお気を付けて、すこやかな新年をお迎えください。
年始早々素敵なことがありましたので、お話しさせてください。
先日、ランバンのモダンプリンセスをまとっていたのですが、母に「いい香りがするね」と言われました。
「使ってみる?」と聞きましたら、本当に珍しく「使う」と言ったのです。
普段、母はいい香りがすると言うことはあっても、香水を使うということありません。
遠慮して断ることが多いので本当に驚きました。
年始のお出掛けは母娘揃って同じ香りをまとっているという本当に不思議な体験ができました。
母も何となく懐かしい気分がしたのかもしれませんね。
こういう風に親と何かを共有することが出来る香水は本当に不思議なものです。
まだまだ、寒い季節ですので、お体おいといください。
透華さん、素敵なお話をありがとうございます。
お母様のお気持ちをも動かした香水、何か特別なパワーや魅力があるのかもしれませんね。
私は香水は「身にまとう」という点が他の香り系アイテムと比べて独特な性質を持っていると感じているので、
そういった点でも、普段は香水をつけない方が「使いたい」と思うのは本当にすごいことだと思います。
どんなお気持ちだったのかしらと想像するだに、私まで心の中がポカポカしてきます。
私はまだ親に心配をかけ通しなのですが、いつかはそういった穏やかな時間をプレゼントできる娘になりたいなあとしみじみ感じます。
透華さんのおかげで、漠然としている親孝行観に一つの輪郭を見つけることができました。
母娘揃ってのお出掛けにお揃いの香り、とても幸せな一年の始まりですね。
寒い日が続きますので、くれぐれもお身体おいといください。
ジャンパトゥのミルを検索していて偶然こちらのサイトに導かれました。リリーさんの博識と香水愛あふれるメッセージを拝読し、ピュアで丁寧なお人柄に感動しています。リリーさん、茉莉花さんの高次元のやりとりは楽しく、知性とやさしさと驚きにあふれていますし、透華さんの温かさが伝わるエピソードへのリリーさんの返信を読みながら思わず涙してしまいました。
私自身は気が付くとワインに関わる仕事に携わることになってしまい大好きな香水はこの十年ご法度でした。コロナ禍で試飲会もなくなり久しぶりに目くるめく名香の世界に還ってくることが来ることができました。
名香が生まれた背景、作り手のエピソードを知ることでさらに奥深い魅惑の世界を楽しませていただきます。素敵なサイトに感謝します。