ホワイト・フラワーの代表格。
咲きかけはピリッとしたグリーン感のある香り、満開時には芳醇な甘い香りが魅力のガーデニア(クチナシ)。
そんなガーデニアの香りをテーマにした香水、または強く香るものを集めてみました。
*多くなってきたので、記事を分けました。ぜひパート2も併せてお楽しみください。
→ガーデニアの香りの香水(Part 2)
もくじ
グッチ フローラバイグッチゴージャスガーデニア(上品なフルーティー系)
グッチ フローラ バイ グッチ ゴージャスガーデニア
香調:フルーティー・フローラル <レディース>
ガーデニアの芳醇さが、甘酸っぱさとフルーティーさに彩られた香り。
洗練されたハーモニーが魅力です。
2012年発表
<トップ> ペアー(西洋梨)の洗練されたフルーティーさに、レッド・ベリーが甘酸っぱさを添えます。
<ミドル> ガーデニアの芳醇な香りがふんわりと広がり、フランジパニ(プルメリア)がとろけるような南国の甘さで絡みます。
<ラスト> スパイシーなパチョリが力強いハーバルさで香りを持ち上げ、ブラウン・シュガーがあっさりとした甘みで全体を包み込みます。
*ペアーの気品あふれるフルーティーさが、トロピカルな甘さをまとったガーデニアへと溶け込み、ラストはさらりとしたハーバル感に着地する。
さり気ないのだけれど、だからこそ洗練されており、優しく知的な印象を受けます。オール・シーズンのデイタイム、ナイトタイムに活躍する、上品でフルーティーな香りです。
ジョーバン アイランドガーデニア(瑞々しい繊細ナチュラル)
ジョーバン アイランド ガーデニア
香調:ホワイト・フローラル <レディース>
自然の美しさにインスパイアされたという、ナチュラルな香り。
繊細さと野生味にあふれた、瑞々しいガーデニアです
1982年発表
<シングル> 太陽の光を感じられる、生のガーデニアのような香りです。
*緻密に作られたホワイト・フローラル。手つかずの自然に咲くガーデニアといった印象で、とても開放的な気分になりますす。
オール・シーズンのどのシーンにも映える、ナチュラルで普遍的な香りです^^
エリザベステイラー ガーデニア(優美でロマンチック)
エリザベステイラー ガーデニア
香調:フローラル <レディース>
バランスの良い華やかさと、淡いパウダリー感が魅力。
トップのグリーン感が、鮮やかに花開くガーデニアを引き立てています。
2003年発表
<トップ> リリー・オブ・ザ・ヴァレイ(すずらん)の無垢なフローラルを、グリーン・リーフが青々とした爽やかさで彩ります。
<ミドル> 芳醇なガーデニアの香りが柔らかく広がり、ピオニーが甘酸っぱさを、オーキッドが清楚なパウダリー感で深みを出します。
<ラスト> スパイシーなカーネーションが生き生きと立ち上がり、ムスクがパウダリーな甘さで全体をまとめ上げます。
*まだ咲きかけのような青々とした香りが、花開くような芳醇なフローラルへと移り、ラストは快活なパウダリー感に包まれる。
背筋が伸びるような、凛とした美しさを感じます。
オール・シーズンのデイ・タイム、ナイト・タイムに活躍する、グリーン感のある清々しい香りです。
イルプロフーモ ガーデニアロイヤル(とろける滑らかセンシュアル)
イル プロフーモ ガーデニアロイヤル
香調:ホワイト・フローラル <レディース>
贅沢な華やかさが甘くとろけた、センシュアルな香り。
ガーデニアのふくよかな甘みと、チュベローズのクリーミーさが魅力です。
<シングル> ガーデニアの芳醇な甘さが豊かに広がり、ピオニーが甘酸っぱさを、ジャスミンがフェミニンなグリーン感を添えます。そこにチュベローズが肉感的なクリーミーさで強く香り、ムスクが全体を優しくパウダリーに包み込みます。
オール・シーズンのデイ・タイム、ナイト・タイムに活躍する、ビロードのように滑らかな香りです。
カリプソ ガーデニア(生き生きしたスパイシー系)
カリプソ ガーデニア
香調:スパイシー・フローラル <レディース>
力強く咲き誇るガーデニアの、生き生きとした魅力を感じられる香り。
淡いフルーティーさと、深いスパイシーさが絶妙です。
<トップ> 爽やかなシトラスに彩られ、ガーデニアの芳醇な香りが豊かに広がります。そこに絡むピーチ・ブロッサムが柔らかなフルーティーさを添え、ブラジリアン・スパイスが力強いスパイシーさで香りを活気付けます。
<ミドル> ナルキッソス(水仙)の目くるめくような甘いグリーン感を、ジャスミンが上品な華やかさで支える。その爽やかさに、イモーテルのカラメルのようなビター・スウィートな香りが淡く絡みます。
<ラスト> ベチバーの深くスモーキーなウッディ感に、オレンジと墨のような香りをもつコリアンダーが、スッと鼻に抜けるようなスパイシーさを添える。そこに加わるバニラが華やかな甘さを添え、ムスクが心地よいパウダリー感で全体をまとめ上げます。
オール・シーズンのデイ・タイム、ナイト・タイムに活躍する、力強い香りです。
クリード フルールドガーデニア(凛々しくグリーン)
クリード フルール ド ガーデニア
香調:フローラル <レディース>
咲きかけのガーデニアがもつ、ぴりっとしたグリーン感が楽しめます。
繊細で凛々しい、透明感のある香りです。
2012年発表 * 調香師 Olivier Creed Sixth Generation
<トップ> ピンク・ペッパーのモダンなローズのような香りに、ガルバナムがキリっとしたビター・グリーン感を、ブラック・カラントがピリッとした癖のあるフルーティーさを添えます。
<ミドル> ガーデニアの鮮やかなグリーン感を、リリー・オブ・ザ・ヴァレイ(すずらん)がクリーンなグリーン感で支え、ローズとピンク・ジャスミンがロマンチックな華やかさを、ピオニーが甘酸っぱさを添えます。
<ラスト> 甘くパウダリーなムスクに、パチョリが力強いハーバルさとスパイシーなアクセントを添え、バージニア・シダーがストイックなウッディ感で深みを出します。
温かな日差しに映える、爽やかなグリーン調の香りです。
ヴェルサーチ クリスタルノワール(妖艶なミルキー・ココナッツ)
ヴェルサーチ クリスタル ノワール
香調:オリエンタル・フローラル <レディース>
ココナッツのミルキーなトロピカルさに、ガーデニアの芳醇な甘さが溶け込んだ香り。
とろけるような濃密さと、温かなスパイシーさが魅力です。
2004年発表 * 調香師 Antoine Lie
<トップ> ジンジャーのシャープで明るい辛みに、カルダモンがアロマティックな甘さを絡め、キリリとしたペッパーが温かなスパイシーさで奥行きを出します。
<ミドル> アフリカン・オレンジ・フラワーのフレッシュな甘さに彩られ、ガーデニアの芳醇な香りが広がる。そこにピオニーが甘酸っぱさを添え、ココナッツがミルキーなトロピカルさで全体を包み込む。
<ラスト> ムスクの甘いパウダリー感を、サンダルウッドが滑らかに伸ばし、アンバーが力強いオリエンタルさで香りを温めます。
秋冬のナイト・タイムに活躍する、濃密でセンシュアルな香りです。
ランコム イプノーズ(バニラと香る濃厚フローラル)
ランコム イプノーズ
香調:ホワイト・フローラル <レディース>
ジャスミンとガーデニアの奏でる、上品なセンシュアルさが魅力。
バニラの華やかな甘さと、ベチバーの深いウッディ感に支えられた香りです。
2005年発表 * 調香師 Annick Menardo, Thierry Wasser
<トップ> フルーティーで力強いパッション・フラワーの香りが、静かに広がります。
<ミドル> 草の葉のようなグリーン感をもつジャスミンの爽やかさに、ガーデニアの芳醇な甘さが絡む。華やかでセンシュアルな香りです。
<ラスト> スモーキーで土っぽいベチバーが、ずっしりとしたウッディ感を広げる。そこに華やかなバニラの甘さが優しく絡み、深みのあるオリエンタル・ノートをつくります。
バニラの甘さが強く感じられるので、夏には少し不向きですが、他の季節にはデイ・タイム、ナイト・タイムともに活躍します。
上品な華やかさと甘さが魅力の、センシュアルな香りです。
ロハダヴ ガーデニアエクストレート(生花系パウダリー)
ロハダヴ ガーデニア エクストレート
香調:ホワイト・フローラル <ユニセックス>
ガーデニアは使われていないのに、香りは正に「生の切花」のようです。
丁寧に作られた絶妙なパウダリー感が、深い存在感を醸し出しています。
2012年発表 * 調香師 Roja Dove
<トップ> 心地よい苦味をもつベルガモットの柑橘の香りが、アロマティックに立ち上ります。
<ミドル> ヘリオトロープとミモザが霞がかったような甘さを広げ、ジャスミンがグリーン感を、ローズが贅沢なフェミニンさを与え、オレンジ・ブロッサムがクリーンなフレッシュさを添えます。
そこに加わるピーチがジューシさで香りをふくらまし、バイオレットが土っぽいパウダリーさで全体を包みこみます。
<ラスト> シダーの深いウッディ感を、バニラのような甘さのクローブと、柑橘の爽やかさをもつエレミがスパイシーに彩る。そしてサンダルウッドがミルキーに香りを持ち上げ、パウダリーなムスクが奥行きを出します。
非常に完成度の高い鮮やかな香りで、オール・シーズンのデイ・タイム、ナイト・タイムに活躍します。