爽やかなミント&ラベンダーが濃厚ミルキーなキャラメルにとろけ、その甘さをサディスティックにコーヒー&ウッディーが制圧していく、超絶セクシーな香り。
「甘い香水はどうも勇気がでないなぁー」という硬派な方。
「エンジェルだなんて、どこの色男がつけるんだ?」という野性的な方。
そんな男性にこそ是非おすすめしたい、女を惑わす甘~い香水。「ティエリーミュグレー エンジェル メン」は男性向けグルマン香水の中でも特に、海外モデル多数愛用などで有名&人気です。
羊に惑わされる女心を知らない、狼のハートを持ったアナタは必見&必携ですよん^^
メンズ向けですが、キャラメルとコーヒーを中心とした丸い香りなので、中性的っぽさが欲しい女性にもおすすめ。
なお、レディース版「ティエリーミュグレー エンジェル」は、こちらの記事で紹介しています。⇒チョコレートの香りの香水7選
ティエリー ミュグレー エンジェル メン
香調:オリエンタル・ウッディ <メンズ>
もくじ
トップノート「俺、朝目覚めた瞬間からイケメンなんだぜ…?本当だぜ……(真顔)」
ミント(薄荷)の爽快なグリーン感がスススッとイケメンに立ち上がり、それをそっと後ろから抱きしめるかのように、お風呂上りの乙女の上気した柔肌のような清潔感あふれるラベンダーが、ハーバルな甘さで包み込む。そこに、オレンジに墨の風味を混ぜたような、ふわりと軽やかなコリアンダーがスパイシーなアクセントを添え、ベルガモットが苦くて酸っぱいシトラスの明るさをプラスする。
それらのちょっとスカした雰囲気を、フルーティー&スパイシーノートとグリーンノートが、全体のバランスを柔らかくする方向へとまとめあげ、見事、好青年っぽさが演出されます。
*アロマティックでさっぱりとした、清潔感あふれるミント&ラベンダー
彼女が起きる1時間前には起きて、洗顔とシャワーを済ませたのがバレバレなのに、「俺?今起きたとこだけど?」とか言っちゃうチャーミングな男の子のような香り。
「えっ、そんなことする奴いるの?!」なんて驚いた男性諸君。
ぜひ彼女が起きる前にシャワーを浴びて、朝食を用意してみましょう。
きっと素敵なことが起こりますよん。
ミドルノート「口笛は耳につきやすい周波数かつ、澄んだ音質のため遠くまで聞こえます」
キャラメルの贅沢でセンシュアルな甘さがデビューした頃のジャスティン・ビーバーの前髪のように広がり、 ミルクがまろやかなコクで、ハニー(蜂蜜)が複雑なニュアンスの甘みで香りに深みを出す。そして、パチョリがオリエンタルなスパイシーさで若干の「俺俺感」を主張し、シダーがまったりとしたウッディー感で情熱的な空気を演出するのですが、いかがなもんでしょうか。気品溢れるジャスミンの草の葉のようなフラワー感と、リリー・オブ・ザ・ヴァレー(すずらん)の無垢なグリーン感がふわふわっと全体を持ち上げるように香り、トータルの印象はアルプスの少女ハイジっぽいです。
*リッチで甘い、とろけるようなキャラメルの香り
なんとなくキスしてみたくなるような、美味しそうな香りです。
パチョリのスパイシーさがかなり感じられるのですが、それにもましてキャラメル(ミルクと蜂蜜入り)が分厚くて、もうもう完璧なスイーツ感がたまりません。
ここにベリー系のフルーツ等が入ってしまうと、完全にレディースっぽくなってしまうのですが、キャラメルを前面に押し出した潔さが幸いして、きわどくメンズ感を保っています。
ラストノート「とろける甘さを制圧する、サディスティックなコーヒー&ウッディー」
コーヒーの芳ばしい苦味がゆったりと広がり、バニラが華やかな、トンカビーンが杏仁に桜の葉や桃の花を混ぜたような、複雑なニュアンスの甘みの絨毯で全体を包み込む。そこに、パチョリが引き続きオリエンタルなスパイシーさを添えつつ、ベンゾイン(安息香)が温かみのあるバルサム(樹脂)の深みを、アンバー(竜涎香)が豪奢で酔わせるような濃厚なアニマルソースでセンシュアルさを加える。そして更に、サンダルウッド(白檀)がミルキーなウッディー感で香りに奥行きを出し、ムスクが清潔感あふれるパウダリー感をプラスします。
*ウッディーで甘い、お洒落なカフェのコーヒーの香り
コーヒーの苦味や微かな酸味を大胆に表現しつつ、濃厚でセンシュアルな甘さをこれでもかと追求したラストノートです。
芯の太い、しっかりとした男前な香り。
ミドルのとろけるような甘さをグググッと制圧していくような苦味が、なんともサディスティック。
羊だと思って安心していたら、いつのまにか狼になっていた感が凄まじい。(誉め言葉)
こんな方におすすめ&香りについて
* サディスティックなグルマン香水が欲しい
* キャラメルとコーヒーが大好き
* 「狼なんだけど、ちょっと羊の皮をかぶってみようかな」
* 濃厚でセンシュアルな甘い香りを探している
* オリエンタル感はゆずれない
* 天使と悪魔ってどっか似てるよね
サディスティックに展開する、甘いオリエンタル・ウッディー。
爽やかなミント&ラベンダーが、濃厚ミルキーなキャラメルにとろけ、その甘さをサディスティックにコーヒー&ウッディーが制圧していきます。
天上のグルマンのような甘いミドルからのギャップがたまらない、男前かつサディスティックなラストのコーヒーが、最大の武器で魅力でセクシー。じわじわと広がる苦みは、やらしくて素敵で、深いリラックス感を得られます。
オフィスやフォーマルには向きませんが、ぜひロマンチックなデートにつけてみてください。
全体的に甘さの強い洒落た香りなので、服はシンプルで色味を抑えたものがおすすめ。
シャツのボタンをもう1つ外して、さりげないセクシーさを演出すると素敵です。
オフィシャル・ビデオ
潔さが逆に新しすぎる、香りのイメージを伝える気は全くないようだけれど、ボトルの星が何処から来たのかはよく分かるビデオ。
予想外すぎて、思わず2回連続で見てしまいました。
サディスティックに決めるなら、この付け方をしよう
……とは言っても、香りのサディスティックさは強調しつつも、お鼻にはソフトでいたいところ。
かなり拡散性が強く、持続性が高く、そして甘い香りなので、高くてもウエストの位置、おすすめは膝の裏側など、体温が高くて低い場所につけると素敵です。
1プッシュでも充分によく香るので、膝をそろえて、少し遠めの位置でボトルを構えて噴霧すると、ふわっと香りをまとうことができます。
香りの成分&いろいろ
<トップノート> ミント, ラベンダー, コリアンダー, ベルガモット, フルーティー&スパイシーノート, グリーンノート
<ミドルノート> キャラメル, ミルク, ハニー, パチョリ, シダー, ジャスミン, リリー・オブ・ザ・ヴァレー
<ラストノート> コーヒー, バニラ, トンカビーン, パチョリ, ベンゾイン, アンバー, サンダルウッド, ムスク
1996年発表 * A*Men Thierry Mugler *
調香師 Jacques Huclier
[持続性] ★★★★★ [拡散性] ★★★★
[TPO] 春・夏・秋・冬 / デイタイム・ナイトタイム
動画の感想後、動画を見て声を上げて笑いました。
小説好きの活字中毒患者で、香水の表現の仕方がとても好きです。想像をかき立てられどの香水も試したくなります。