香りの変化が美しい、まろやかで無垢なフレグランス。
ミモザの淡い甘さとアイリスの華やかなパウダリー感を、アーモンドが情緒深く展開させていきます。
「世界で最も美しい通り」と名高いパリ・シャンゼリゼ通りをイメージしたボトルが美しい、根強い人気の一本。老舗ブランド、ゲランが325番目の香りとして発表した「シャンゼリゼ」は、早春を告げる花として有名な「ミモザ」を基調に創作された、女性美を称える優しい香り。
喜びにあふれた、どこまでも美しい名作です。
ゲラン シャンゼリゼ
香調:フローラル・フルーティー <レディース>
もくじ
トップノート「フレッシュな香りが柔らかに立ち昇り、春の歓びを歌いだす」
ジューシーなメロンとピーチのフルーティーさに、ブラックカラントがピリッとした癖をそえる。そして、土っぽいパウダリー感のバイオレットが奥行きを出し、アーモンドがソフトな、アニスがハーバルなビタースウィートで深みを出します。
*抜けるようなフレッシュなフルーツの香りが、ふんわりとしたパウダリー感で柔らかく包みこまれ、ほろ苦さがコトンと胸に落ちてくる感じ。
アーモンドとピーチを強く感じます。
春の陽光に暖められた土がほろほろと砕けていくような、春の始まりを思わせる香り。
ミドルノート「自由を謳歌する女性の、無垢な喜びに満ち溢れた香り」
霞がかったような淡い甘さのミモザとアーモンド・ブロッサムが、ふんわりとベールをひろげるように広がる。その中をグリーン感をもった涼やかなライラックとリリー・オブ・ザ・ヴァレイが、クリーンなフローラル感で立ち上がります。そして、甘さとグリーン感を繋ぐようにハイビスカスがまろやかに香り、ローズが華やかさを添えます。
*清々しさと優しさに満ちた香り。
ミモザの独特の甘さと、ライラックのグリーンなフローラルが、絶妙なバランスで香ります。
花々の清潔なグリーン感を、ミツバチ花粉のような曖昧な甘さが和らげていて、不思議な感触のまろやかさ。「無垢」という表現がぴったりの香りです。
ラストノート「深く穏やか。永遠の愛を描く、大人の香り」
ミルキーなサンダルウッドと繊細なベンゾインが、優しいウッディー絨毯を広げる。そこにバニラが華やかな甘さを絡め、全体をトーン・ダウンさせるようにシダーが低く香る。そして全体を霞みがけるように、アーモンド・ツリーのグリーンなナッティさが淡く立ち昇り、幻想的な深みを醸し出します。
*とてもまろやかなウッディー・ノート。アーモンド・ツリーの独特な香りが印象的です。
考え抜かれた落ち着いたウッディ感が、とても大人っぽいです。「懐の深い女性の、あたたかな愛情」を香りにしたら、きっとこんな感じ。
こんな方におすすめ&香りについて
* フォーマルな席にも合う、上品なフレグランスを探している
* 無垢で清潔なフローラルを探している
* ミモザの霞がかったような甘さが好き
* 明るく優しい気持ちになりたい
* 体臭に馴染む、柔らかな香りが欲しい
淡いパウダリー感が魅力の、スウィート・フローラルです。
香りの変化が美しい、まろやかで無垢なフレグランス。ミモザの淡い甘さと、アイリスのパウダリー感を、アーモンドが情緒深く展開させていきます。
明るく無垢なフローラルが柔らかな深みで支えられた、本当の意味で「大人」らしい印象の作品。世代を超えて愛されているのが納得の、丁寧に考え抜かれた香り。
「香りを纏う」そんな感覚を教えてくれるような、穏やかに気分に寄り添ってくれる、カメレオンのように変幻自在なフレグランスです。
香りの成分&いろいろ
<トップノート> ブラックカラント, メロン, アーモンド, バイオレット, ピーチ, アニス
<ミドルノート> ピオニー, ミモザ, ライラック, ハイビスカス, リリー・オブ・ザ・ヴァレイ, ローズ, アーモンド・ブロッサム
<ラストノート> サンダルウッド, ベンゾイン, バニラ, シダー, アーモンド・ツリー
1996年発表
調香師 Jacques Guerlain, Jean-Paul Guerlain.
ゲランのイディールEDTを試香し、購入予定です。EDPのが周りに香りが拡散せず馴染みやすいでしょうか?父が匂いに敏感でデュフューザー等も嫌がるため、自分の楽しみとして香らせたいです。モンゲランフローラルEDPも嫌いではありませんが、私にはすこし甘い。